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正義の弧 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★☆

レイネ・バラード&ハリー・ボッシュ・コンビ第四弾

ふたりで探偵稼業を始めるつもりだったが・・・レイネ・バラードはLA市警に復帰、再編成された未解決事件班の責任者になった。

ボッシュをリクルートするため、ボッシュの心残りの未解決事件、ギャラガー一家殺害事件、を餌に?バラードが解決しなければならないLA市議会議員の妹殺害事件をバーターした。

ボッシュが見つけた糸口から議員の妹が殺害された11年後、議員の選挙応援バッジが、同じ犯人に殺された女性の家から発見される。DNAを採取するため罠を仕掛けが、事態は思わぬ展開を見せる。

一方、ギャラガー一家殺人事件にも執念を燃やすボッシュ、犯人の正体と居場所を突き止め、単身で乗り込む。

ボッシュの正義をなす為の道がもたらす結末は自分の命と引き換えとしか思えない。そろそろ終焉が近づいているのか!?


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ダーク・アワーズ [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

レイネ・バラード&ハリー・ボッシュ・シリーズ第三弾

2020年→2021年の大みそか、ロス市警総動員の警戒体制、ハリウッド分署のバラードは性犯罪課のムーア刑事をバディに警邏中、ふたりが追っている”ミッドナイト・メン”、連続暴行事件、の警戒も含まれていた。

新年を迎えるころ、あるパーティーで参加者が銃を空に向けて撃ったと同時にパーティーの主催者でもある修理店のオーナーが頭を撃ち抜かれて死んだのだった。

現場に残された薬莢から10年前の未解決事件で使用された銃であることがわかる。10年前の捜査責任者はなんとボッシュだった。バラードはボッシュの支援を受け、二つの事件を不眠不休で追う。

ブラック・ライヴズ・マター運動とコロナ禍が色濃く反映されている作品でもある。全米各地で抗議デモがおこり、警察官の過剰な暴力行為に対して不信感を抱くようになる一方、警察官は自身を守るため事なかれ主義に陥った。

ロス市警のそんな実情、死に体、に反発、真の警察官であろうとするバラードの姿が清々しいい。実に機を見るに敏なマイクル・コナリー!



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潔白の法則 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★☆

リンカーン弁護士シリーズ第六弾

リンカーン弁護士、ミッキー・ハラー、の車のトランクから射殺死体が発見され、逮捕された。高額の保釈金を設定されたことで娘に迷惑をかけられないと判断したハラーは拘置所から個人弁護をすることにする。

ハラーを救うため、ハリー・ボッシュ、元妻、検察官、が集結、裁判を支援する。

保釈を勝ち取ったハラーだったが、検察が容疑を切り替え大陪審へ持ち込んだため再逮捕され再び収監されてしまう。さらに拘置所内で命を狙われ九死に一生を得る。

「わたしがやっていないことを証明する唯一の方法が、だれがそれをやったのかを証明することだ」、「それが潔白の法則だ」。

武漢で発生した新型コロナウィルス感染症がハラーの裁判にも大きな影響を及ぼす。最短の期間で決着を図ろうとするハラーに時間との戦いが・・・

リンカーン弁護士ミッキー・ハラー・シリーズ、最高傑作!?欲を言えばハリー・ボッシュの出番がもう少しほしかった・・・



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警告 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

ジャック・マカヴォイ・シリーズ第三弾

消費者問題を扱うニュース・サイトの記者、元ロサンジェルス・タイムズの記者、ジャック・マカヴォイはロス市警の刑事の訪問を受け、殺人事件についての聴取をされる。

被害者の女性は一年前、マカヴォイが一夜を共にした相手だった。死因は環椎後頭関節脱臼・・・記者魂に火がつき事件を調べ始めたところ、同じような死因をもつ事件がいくつかあることが判明。被害者たちはある会社に自分のDNA鑑定を依頼している共通点があった。

かつての恋人、元FBI捜査官レイチェル・ウォリングを巻き込んで犯人を追いつめるという趣向・・・

DNAビジネスに内在する危険性をマカヴォイとレイチェルに追わせる意欲作!?

最後にマカヴォイからレイチェルへ大胆な提案、次作の布石、がなされる。


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鬼火 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

ボッシュ&バラード、時々ハラー

レイネ・バラード・シリーズ第三弾。

前作の最後にふたりは、この先、いっしょに事件に取り組むことを約束した。オフレコで、ロス市警のレーダーの下をかいくぐる形ではあるが・・・

ボッシュが新人だったころ、パートナーを組んで、殺人事件のいろはを教えてくれた恩師が亡くなった。葬儀に参列したボッシュは未亡人から自宅に保管していた二十年前の調書を渡される。

ハラーは上級裁判所判事殺害事件を担当させられ?ボッシュに被告側調査員として協力してもらっていた。被告はDNAが一致、犯行を自供しており、絶体絶命!?

一方、バラードはホームレス焼死事件の前場に急行、酔っぱらってヒーターを倒し、焼死した事故死とみなし消防局に処理を任せた。

これら三つの事件が絡み合い、ボッシュとバラードを中心に、怒涛の展開を見せる。さすがマイクル・コナリー!

前期高齢者のボッシュ、膝の手術、ある事件でセシウムを被爆、骨髄性白血病の化学療法をうけている。それでも尚、アウトサイダーとして未解決事件を解決しようとする刑事魂には敬服する。

本当に素晴らしいシリーズ、まだまだ続いてほしいものだ。


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素晴らしき世界 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

バラード&ボッシュ

ロス市警ハリウッド分署のレイトショー、深夜勤務、のレネイ・バラード刑事、署に戻ると見知らぬ男が古いファイルボックスを漁っていた。そこはかつて「職質カード」、シェイク・カード、で一杯だった。その見知らぬ男の名はハリー・ボッシュ。

ボッシュは現在、サンフェルナンド市警の予備警察官、彼が追っている事件は9年前に起きた15歳の少女の未解決事件。ボッシュに共感を得たバラードは協力、空き時間を利用して捜査、を申し出る。

ボッシュはもうひとつの未解決事件、ギャングによるギャング殺し、も調べていて、その企みの一部の証人になる男を追いかけていたが、捜査情報の漏えいに気づいたボッシュの身に危険が迫る・・・

一方、バラードもハリウッドのストリートで繰り広げられる様々な人間模様に忙殺されながら事件捜査を続ける。ボッシュと別行動を余儀なくされ、こちらも思わぬ危機に直面する・・・

バラード&ボッシュの第一弾、前々作「レイトショー」でバラードを登場させ、前作「汚名」の続編としてボッシュのパートナーにバラード指名した本書、マイクル・コナリーらしい企て。しかも次作にはバラード&ボッシュにミッキー・ハラーも加わるオールスター・キャストになっているというから驚き。

本書の巻末でボッシュが起こした迷った末のアクションとバラードへの新たなオファー、それを受け入れるバラード、次作への伏線!?


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汚名 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

ハリー・ボッシュ&ミッキー・ハラー

サンフェルナンド市警の予備警察官のボッシュ、未解決事件捜査に携わっている。そんなボッシュのもとへ30年前に逮捕し、服役中の死刑囚に関し新たな証拠、DNA、が出たとして、再審が開かれ見込みだ、と・・・

寝耳に水のボッシュ、捜査ファイルを読み返してみてもおかしな点はひとつもなかった。

一方、サンフェルナンド市警管轄で薬局経営の親子が射殺される事件が発生、ボッシュは生の捜査に加わる。

薬局経営の親子殺しは組織が医師に処方箋を乱発させ、受け子を使い薬局から鎮痛剤、麻薬、を受け取らせるというもの。殺された親は犯罪の方棒を担がされ、息子がそれを告発、そのためにふたりとも処刑されたのだ。

そこで年齢的に受け子にぴったりな?ボッシュに白羽の矢が立ち、前代未聞の潜入捜査が行われる。

再審請求は認められ、法廷へ。ボッシュの弁護にミッキー・ハラー、リンカーン弁護士、の登場とあいなる。

二大スターの共演はサービス満点、潜入捜査、汚名をそそぐ法廷劇、密室殺人・・・な一冊に仕上がっている。

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レイトショー [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★☆

新シリーズ第一弾

ロス市警刑事だったレネイ・バラード、上司を告発申し立てし、敗れ、ハリウッド分署深夜勤務担当に島流しされた。深夜番組、レイトショー、と呼ばれるシフトだ。初動捜査、報告書作成、翌朝になったらしかるべき捜査担当者に引き継ぐのだった。

その夜も年輩の女性からのクレジットカード詐欺の通報、女装男性が暴行を受け昏睡状態、ナイトクラブでの銃撃事件に駆り出される。

女装男性が運びこまれた病院に、ナイトクラブの5人目の被害者が運び込まれバラードが立ち会うことに、被害者は病院につくと同時に事切れていた。バラードの勤務は始まって2時間しかたっていなかった。

事件にかかわりたいバラード、女装男性が辛うじて息をしているため、昼間の時間を削って追跡捜査を始める。

追跡捜査のなかでナイトクラブの事件に警官がかかわっていたとの証言を得るバラード。

ロス市警の元同僚、バラードが告発申し立てをしたときに、意に反した証言をした、が射殺される。そのこととナイトクラブでの射殺事件がつながっているとの前提で捜査を進めるバラードだが、確たる証拠をつかむことが出来ない。

身体をはった危険な単独捜査、持ち前の頭脳を使った駆け引き、悉くバラード忌み嫌う元上司、痛快な一発、爽快などんでん返し・・・どれをとってマイクル・コナリー!

二作目が待たれる新シリーズ。

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訣別 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

ハリー・ボッシュ・シリーズ

ボッシュはサンフェルナンド市警察の本部長、旧知の知人、から請われて予備警察官、無給の非常勤、として勤務するようになっていた。その一方で私立探偵の免許を取り直し、個人で仕事を受けていた。今回は二足の草鞋の話・・・

私立探偵として、ある日、大富豪のホイットニー・ヴァンスに会うよう仲介者、元ロス市警の副本部長、から要請を受ける。大富豪の老人からの依頼は人探し、大学生の頃知りあい、妊娠させながら親に仲を割かれたメキシコ人の恋人ともし子供がいれば、探してほしい。大富豪には子孫はおらず、莫大な財産を巡って争いが必ず起こるので、と、誰にも知られぬようにと秘密保持契約に署名させられた。

予備警察官としては未解決の連続婦女暴行事件を掘り起こし、市警の女刑事ベラ・ルルデスと調べていた。

ふたつの物語が並行して語られる。ボッシュのことなので当然ふたつの事件を解決するのだが、今回はいつもより物語をじっくりと味わうことが出来る構成になっている。

それにしてもマイクル・コナリーはボッシュをいつまで働かせるのだろうか?ロス市警での定年延長、本書での予備警察官、次作?ではフルタイムの刑事・・・次から次へとボッシュの延命措置?をはかってくれるコナリーに「あっぱれ!」

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贖罪の街 [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★☆

ハリー・ボッシュ&ミッキー・ハラー(リンカーン弁護士)

前作である警部のオフィス・ドアの鍵をこじあけたことでロス市警から停職処分を受けたボッシュ、退職金と定年延長選択制度資金に手をつけられるよう退職した。ロス市警が不法な手段に訴えてきたと主張して、市に対する訴訟を起こすためハラ―を雇った。

異母弟のハラーから子飼いの調査員シスコが怪我?のため使えないので手伝ってほしいと依頼される。その事件とは女性公務員が自宅で強姦の上、撲殺され、現場に残された体液のDNA鑑定の結果、ハリーの古くからの友人、元ギャング、が逮捕された。

元警察官が刑事弁護士に協力することはすべての警察官を敵に回すことを意味する。被疑者に面会、詳細が徐々に明らかになるにつれ、真の殺人犯を挙げるためボッシュはハリー陣営に加わる。

しかし、悪徳警官二人組がボッシュの前に立ちはだかり妨害をはかる。警察官のバッジなし、私立探偵の免許は失効、ボッシュにシンパシーを感じる元同僚の手助けを得、一歩一歩真実に迫るボッシュに次々と危機が迫る・・・

久しぶりに「男」ボッシュを見る。最後に敏腕弁護士ハラーが登場、警察の面子を一刀両断。ファンにとってはたまらない一冊!

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