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甦る男 [book] [イアン・ランキン]

sample4.jpgイアン・ランキン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆ 

MWA賞受賞作

ジョン・リーバス警部シリーズ

桐野夏生「OUT」がノミネートされ話題を呼んだMWA賞、結果は本書が受賞。

勤務態度が悪く再教育をうけるためタリアラン(採用されたばかりの警官が送り込まれる場所)へ送り込まれたジョン・リーバス警部。五人のお仲間と一緒にお勉強に励むことになる。そこでの教材は六年前の未解決事件、リーバスがかつて関わっていた・・・

一方、リーバースの追っていた事件、美術商殺し、を引き継いだのは部長刑事に昇進したシボーン・クラーク。いつしか新旧の事件が交錯することになる。その裏にはリーバスがタリアランへ送り込まれた本来の理由が絡んでいた。

いかにもスコットランド的な匂いを発散する、まさに「甦る男」、ジョン・リーバス警部。たまらないシリーズ!

2004/11

タグ:MWA賞
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寝た犬を起こすな [book] [イアン・ランキン]

sample5.jpgイアン・ランキン/早川書房/お薦め度 ★★★★

リーバス警部シリーズ最新刊

ハリー・ボッシュ同様に復職、その条件は警部から部長刑事への降格、しかも上司は嘗ての部下シボーン。そんなの関係ない!兎に角捜査が出来れば・・・

女子大生が起こした交通事故、確かに女子大生が運転をしていたように思えるが、リ―バスのアンテナは同乗者がいる、と!

口を開かない女子大生・・・その一方、内部調査の仕事としてリ―バスが新人のころ所属していた警察署で起きた事件の再捜査を命じられる。嘗ての上司、同僚を疑う仕事だ。タッグを組むのはなんと監察官マルコム・フォックス!

いつものように重複する事件、リ―バスの手にかかると自然と絡んだ糸が解けていく。降格もなんのその捜査にまい進するリ―バスの姿に”あっぱれ!”


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他人の墓の中に立ち [book] [イアン・ランキン]

sample5.jpgイアン・ランキン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

リーバス復活!

前作「最後の音楽」で定年退職したリーバス刑事、シリーズも終了と思われたが、あにはからんやここに復活!

復活と言えども刑事ではなく、犯罪事件再調査班の「お手伝い」。刑事ではないので権限は一切なし。そんことはお構いなしのリーバス。相変わらずの独断と偏見で捜査にあたるが、部長刑事のシボーンには一定の配慮が・・・

リーバスが掘り起こす未解決事件は、3人の少女たちの失踪。事件現場はA9号線沿い、失踪前に携帯から画像を送付していることなど関連性ありと判断、独断で事件に首を突っ込む。

新たな失踪者があらわれ、シボーンが捜査の指揮をとることになると、「お手伝い」から「刑事」に変身するリーバス。上司も、組織も・・・そんなの関係ない!

リーバスの敵対役に新シリーズ「監察官マルコム・フォックス」を登場させるなどサービス精神満載の一冊です。

次作もすでに用意されているそうです。うれしい限りですね。


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偽りの果実 [book] [イアン・ランキン]

sample1.jpgイアン・ランキン/新潮社/お薦め度 ★★★★

警部補マルコム・フォックス・シリーズ第二弾

フォックス、ケイ、ネイスミス、監察室、の調査は、有罪の評決が出た巡査に署内に協力者がいたかどうか?そのため三人の同僚警官の聴取だった。

嫌われ者の監察室、なかなか三人の聴取に行きつけない。その代わりと言ってはなんだが、外堀から聴取を開始する。苦情の申し立てをした警官の叔父、被害者となった女性たちから・・・

そうこうするうち、警官の叔父が自殺?監察室とは関係のない事件にフォックスらは首を突っ込む羽目になる。叔父の書斎には自動車事故で亡くなったとされるスコットランド活動家に関する資料が散乱していた。

叔父に続き元凶の警官も溺死、目撃証言から誰かに追われ海に逃げたと見られる。

フォックスの父が持っていた一枚の写真、活動家とその恋人、若い男が写った、から事件は意外な方向へ急転回・・・過去のスコットランドにおける活動家たちの闇をフォックスらは掘りあててしまう。

700頁超の大作。本題から外れるが、妨害されても捜査の手を緩めない頼もしい監察室!


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監視対象 [book] [イアン・ランキン]

sample1.jpgイアン・ランキン/新潮社/お薦め度 ★★★★

「最後の音楽」で引退した?「リーバス警部」に続く、新シリーズ。

主人公は職業倫理班所属の警部補、マルコム・フォックス。日本でいうところの「監察官」、警察内部の警察。憎まれることはあっても喜ばれることのない部署。

今回の監視対象は児童性愛者と思しきブレック巡査部長。そんな折、妹のパートナー、建設労働者、が他殺死体で発見される。

その捜査をブレックが担当、皮肉にも監視対象者の力を借りながら真相解明にあたるが、警察内部の力学、不動産屋と議員、ギャング・・・に翻弄され、ふたりはとんでもない方向へ流されていく。

リーバス警部と対極のフォックス警部補、酒は飲まず、父親の介護施設費用を全額負担、離婚後は独り身・・・次作も用意されているので期待したい。


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最後の音楽 [book] [イアン・ランキン]

sample5.jpgイアン・ランキン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

シリーズ第十八弾

リーバス警部、定年退職までの10日間

愛すべき警察官といえば、R・D・ウィングフィールドの「フロスト警部」、マイクル・コナリーの「ハリー・ボッシュ」・・・本書の「リーバス警部」ももちろんその内のひとり。

ロシアからの亡命詩人の撲殺、それに続く詩人の知り合い、録音技師の焼死。定年をまじかに控えたリーバスとクラーク部長刑事のタッグが捜査に当たることになる。

相変わらずの独断専行捜査の前に事なかれ主義の上司が立ちはだかる。なんとなんと、3日間の停職処分をくらってしまうリーバス、万事休すか!?

そんなことにめげるリーバスではない。

大上段にかまえた捻りではないが、最終章にふさわしい結末がまっている。本当にこれで終わりなのか?ハリー・ボッシュのように探偵になって再登場でもかまわない。期待して待っています。


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死者の名を読み上げよ [book] [イアン・ランキン]

sample3.jpgイアン・ランキン/早川書房/お薦め度 ★★★★

リーバス警部シリーズ

「甦る男」でMWA賞を受賞したシリーズ

定年間近のリバースが追うのはギャングの部下が殺された事件、G8会議で騒然とするエジンバラ市街、上司のシボーンの母親がデモ隊の暴動でゲガを負ったり、なかなか事件に集中出来ないリバース。

リーバス同様ページに集中出来ない序盤戦!? そこを我慢出来れば結末へまっしぐら。

相変わらずゴーイングマイウェイなリーバスだがしっかりと最後は締めてくれる。フロスト警部(R・D・ウィングフィールドの人気シリーズ)と双壁のすぐれもの!


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