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P分署捜査班 寒波 [book] [マウリツィオ・デ・ジョバンニ]

sample1.jpgマウリツィオ・デ・ジョバンニ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾

前作同様の黄金スタイル

ロヤコーノとディ・ナルドが追うのは兄妹、兄は科学者、妹はモデル、の二重殺人。ロマーノとカブレーゼは中学校教師から持ち込まれた父親による虐待疑惑。加えて、副署長ピザネッリの自主捜査、”自殺者”の周辺を探って殺し屋を接点をさぐる、の三本立て・・・

捜査活動と並行して語られる各々の私生活で抱える孤独、苦悩が本書の肝のひとつでもある。

肩の凝らない愉しいシリーズだ。




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P分署捜査班 誘拐 [book] [マウリツィオ・デ・ジョバンニ]

sample1.jpgマウリツィオ・デ・ジョバンニ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第二弾

コネで入庁したアラゴーナは無能なうえに傍若無人で騒々しい。つかみどころのないディ・ナルドは前任署内で発砲騒ぎを起こしている。無口なロマーノは怒ると自制を失い、容疑者や同僚の首を絞めた前歴を持つ。ロヤコーノはアーモンド形の目を持ち、中国人と呼ばれるシチリア人警部・・・四人のろくでなし刑事の後任は、いずれもほかの分署が嬉々としてお払い箱にしたろくでなし刑事。

ビッフォファルコーネ署長のパルマ、副署長のピザネッリ、<おふくろさん>と呼ばれるカラブレーズを加えた7人が追う事件は、辻褄が合わないことだらけの窃盗事件と入念に仕組まれた児童誘拐事件。加えてピザネッリが単独で調査し続ける自殺案件。

はぐれ者軍団?と思いきや、前作「集結」で初陣を飾り、チームとしての連帯感も生まれる。事件に立ち向かう7人の姿を公私両面から描いた、警察小説+群像劇。

シリーズ第三弾「寒波」も近いうちに手にしたい。


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P分署捜査班 集結 [book] [マウリツィオ・デ・ジョバンニ]

sample1.jpgマウリツィオ・デ・ジョバンニ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第一弾

<ピッツォファールコーネ署>で起きた不祥事、4人の刑事が押収した薬物の半分を密売、山分け、で閉鎖をかろうじて免れたところ、新署長を迎え、逮捕された刑事の穴埋めを各署に募った。

当然、候補に上げられた面々は一癖も二癖もある「ろくでなし刑事」?急造捜査班を結成、女性資産家殺し、少女監禁など、続発する事件に挑む。

班長のロヤコーノ警部は難事件を解決したことで名をあげたものの、真偽不明の汚点を負う。別居中の妻と娘がおり、最近やっと娘と電話出来るようになった。

スピード狂の一等巡査は日焼けサロン通い?の肌にいつもサングラス。すぐに激昂、自制心を失い、暴力沙汰を起こした巡査長。拳銃命の女巡査長補・・・

シリーズとしての第一弾、これから公私ともにろくでなし刑事がどうなっていくのかを愉しみに待ちたい!第二弾も近刊予定。


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