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巨悪 仮面警官Ⅵ [book] [弐藤水流]

sample2.jpg弐藤水流/幻冬舎/お薦め度 ★★★★

シリーズ第六弾

サービス満点の完結編

ひき逃げされた恋人の事件に県警の上層部がかかわっている。その復讐のために警察官になった南條というのが話の本筋なんですが、いくつもの話が錯綜、初の女首相vs野党党首vs暴力団連合長vs中国国家副主席、管理官vs元恋人、元警官vs中国人活動家・・・、物語を完結させるため兎に角忙しい。

前作の巻末で、生きていた恋人と再会を果たす寸前に、彼女は拉致されてしまう。果たして南條の目的は達成できたのか!?

次作はじっくり読ませる一冊にしてほしいものだ。


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謀略 仮面刑事Ⅴ [book] [弐藤水流]

sample1.jpg弐藤水流/幻冬舎/お薦め度 ★★★★

シリーズ第五弾

シリーズ第四弾、「驚愕」が刊行されていたことも知らず第五弾を手にしましたが、趣を異にする一冊。

前半の200頁あまりを三十数年前の出来事に割く。アメリカの大学に通っていた日本人三人、玲子、光彦、昇、と中国人二人。玲子は日本初の女性総理、光彦は野党第一党の総裁、昇は指定暴力団連合長。加えて中国人のひとりは党副主席に。

一方、南條は切羽詰まった陳の口から真実を告げられる、死んだはずの真理子が生きていることを・・・

お互いの利害が交錯するなか、拉致される真理子、暴力団に身柄を確保される陳、決定的な証拠、USB、が公開される前に奪還しようとする県警本部長・・・その裏でもっと大きな出来事がうごめく。

次作へ続く・・・


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告白 仮面警官Ⅲ [book] [弐藤水流]

sample1.jpg弐藤水流/幻冬舎/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾

相変わらずたくさんの事件を詰め込んでくれています。

季節外れの辞令が出て、財前が管理官となり、その日に部下の不祥事が露見、はめられた財前と部下。情報漏洩と日本語学校の管理売春、それに絡む現職警官。しかも、情報漏えいに絡んでいる現職警官は研修時、南條の上司だった。

もうひとつの事件、南條の殺人事件、は元警官と南條の対決で新たな局面を迎える。

うごめく権力、それに翻弄される組織、情報漏洩事件、南條の殺人事件・・・いろんな事件が複雑に絡み合った盛り沢山な一冊。次作では南條が主役をはる番かな!?


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発覚 仮面警官Ⅱ [book] [弐藤水流]

sample3.jpg弐藤水流/幻冬舎/お薦め度 ★★★☆

シリーズ第二弾

ひき逃げされた恋人、自首した犯人は身代わり、県警の上層部がかかわっている可能性が!? 暴力団抗争に利用され、ひとりの組員を殺してしまった南條。ひき逃げ事件の真相を探るため交番勤務の警察官として過ごして来た8年半。県警上層部の情報を得るチャンスがようやく訪れる。

刑事研修中に起こる事件のなかで揺れる南條、殺人者の自分が他人の罪を追求できるのか?

シリーズの体裁はばっちり決まっているのですが、肝心の県警上層部へ行き着く流れがさっぱり見えてきません。目先の事件に終始するばかり。長い長いシリーズ化を目論んでいるのかしれませんが、読者としてはどこまでお付き合い出来るか「?」がつきますね・・・


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仮面警官 [book] [弐藤水流]

sample8.jpg弐藤水流/幻冬舎/お薦め度 ★★★★

書き下ろし

前作「リビドヲ」はわたしにとってハズレの一冊でしたが、本書は!?

交通事故で一命は取り留めたものの、意識は戻らない南條の恋人、自首してきたのは替え玉の構成員、何かの裏事情が隠されているはずだと知らされる。真犯人の情報を得るためひとりの男に接触をはかる南條、善意の第三者?から預かったモデルガン、実はホンモノ、でその男を殺してしまう。

事故の真相を突きとめるため警官になった南條、表題の仮面警官の意味するところ。

シリーズ化を前提に書かれているので登場人物の過去、思惑が絡みすぎて読んでいて忙しい。管理官、美人刑事、南條に疑念を抱く定年間際の刑事・・・もう少しゆっくりと読ませてもらえるとよかったのに。

南條と美人刑事・霧子が追うのは連続殺傷事件、果たしてその結末は如何に!?シリーズ第二弾を期待しましょう。


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リビドヲ [book] [弐藤水流]

sample2.jpg弐藤水流/光文社/お薦め度 ★★★★

弐藤水流(にとう・みずる)、デビュー作

ふたつの物語が交錯する。昭和25年から昭和38年、ひょんなことから映画スターにスカウトされる青年の歪んだ生い立ち、顔切り魔事件、自転車事故・・・もうひとつは平成2年、猟奇的連続殺人事件。

前半はミステリー要素たっぷりな展開、後半は昭和の事件が平成の事件を引き起こすホラー仕立て、なんともサービス精神に溢れた作品。

「リビドヲ」とは、青年が書き残したシナリオの題名。邪悪な性欲を放出することで殺人を行うこと。殺人の凶器を意味する。

昨年、結構評価の高かった作品、次作に期待したい・・・


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