木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 [book] [リチャード・オスマン]
リチャード・オスマン/早川書房/お薦め度 ★★★★
シリーズ第三弾
木曜殺人クラブの面々が今回取り上げた未解決事件は、十数年前、女性キャスター、ペサニー・ウェイツが車ごと断崖から落とされたが、遺体は見つかっていない。
まず手始めに、ペサニーと親交のあった有名キャスター、マイク・ワグホーンと対面することに・・・そんな中、エリザベスの携帯に謎のメールが・・・
更に、エリザベスと夫のスティーヴンは拉致され、メール発信人、バイキング、から諜報員時代の友人、KGB将校、を殺害するように脅される。
ペサニーが死亡?する前に追っていた事件は、VAT、付加価値税、詐欺、複雑に入り組んだ、ビットコインとマネーロンダリング。それとエリザベスの脅迫事件がいつしか交わることに・・・いつもよりエンタメ度は増したが、スッキリしない結末に少々不満が残る!?
木曜殺人クラブ 二度死んだ男 [book] [リチャード・オスマン]
リチャード・オスマン/早川書房/お薦め度 ★★★★
シリーズ第二弾
因縁のある男、元夫でMI5の諜報員、から招待状をもらうエリザベス、その要件とは、二千万ポンド相当のダイヤを調査対象者から盗み、ニューヨークのマフィアとコロンビアのドラッグカルテルから追われているので助けてほしい、と・・・
一方、<木曜殺人クラブ>のメンバーであるイブラハムが路上強盗にあい、スマホを盗られ、暴行を受けたのだ。容疑者はすぐにあがったが、証拠がなく警察も逮捕が出来ない。事件のお陰でイブラハムはひきこもりになってしまう。
木曜殺人クラブのメンバー、クリスとドナの警察コンビ、前作にも登場、MI5の諜報員スーとランス、ビジネスマン、ドラッグディーラー、マフィア・・・多彩なメンバーが登場、風呂敷を広げ、あちこちへ蛇行しながら物語は進む。
わたし的にはちょっとついていけない!?会話は健在。ここがいいという人たちも多いと思うが・・・第三弾も用意されているとのこと。また手にしてしまうのか!?
木曜殺人クラブ [book] [リチャード・オスマン]
リチャード・オスマン/早川書房/お薦め度 ★★★☆
ユーモア・ミステリー!?
高級高齢者施設で毎週催される<木曜殺人クラブ>、創始者?のひとり、元警官のペニーが署から持ち出した未解決事件ファイルに目を通し、見落としがないか検討、推理する会なのだ。
現在のクラブ員は四人、エリザベス、ペニーとクラブを立ち上げ人物、元精神科医のイブラヒム、元労働運動家のロン、元看護師のジョイス。
木曜クラブのメンバーに本物の殺人捜査を行うチャンスが巡ってくる。施設の共同経営者であり建設業者のトニーが撲殺される。メンバーの二人が事件前、施設の経営者イアンとトニーが口論している現場を目撃していた。
クラブのメンバーだけでは捜査情報が手にはいらない。そこで施設に講習に来ていたドナ巡査を捜査班に加わえる策を弄し、まんまとそれに成功する。警察と一体?になって事件を追う木曜クラブのメンバー。
全体のほっこり感はいいのだが、謎解き、動機、がいただけない。あまりにも唐突すぎる。前評判が高かっただけに残念!