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アップ・カントリー [book] [ネルソン・デミル]

sample37.jpgネルソン・デミル/講談社/お薦め度 ★★★★☆ 

1500ページ超の巨編!

「将軍の娘」は二十世紀を代表する作品のひとつに数えられる。その続編が本書。

元陸軍犯罪捜査部秘密捜査官、ポール・ブレナー、「将軍の娘」で活躍した、は元上司、カール大佐から、断ることのできないミッションを依頼される。そのミッションとは、1968年、ベトナム戦争でアメリカ軍大尉が中尉を射殺した現場を目撃していた北ベトナム兵を見つけ、話をきくことだった。

当時ベトナム戦争に二度も志願したポール。三度ベトナムの地を踏むこととなる。

ベトナムでの協力者は、投資会社社員、美人のスーザン。彼女とふたり”田舎のほう”(アップ・カントリー)へ向かう。

戦争犯罪をめぐる小説かと思いきや、全編の大部分を”田舎のほう”へ向かう北紀行が占めている。著者のベトナムに対する思い入れが並々ならぬことがうかがわれる。

ラストはしっかり謀略活劇小説の落ちになっているのでご安心を・・・

ベトナム戦争を知らない世代、知っている世代にかかわらず、エンターテインメントとして読んでほしい一冊!

2003/12

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プラムアイランド [book] [ネルソン・デミル]

sample82.JPGネルソン・デミル/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆ 

ニューヨーク州ロングアイランドの東端、オリエント岬の沖合に浮ぶプライムアイランド。この島は動物疫病研究所が占拠し、その高い危険性ゆえに完全に隔離されている。そのせいか島は細菌兵器開発疑惑に包まれている。

ある日、研究所勤務の科学者夫婦が射殺された。夫婦に島から危険な細菌をもち出した容疑がかかる。

すわ細菌兵器拡散か!?事件は極秘扱いとなり、CIA、FBIも現地に急行する。

ひょんなことから、怪我で療養中のニューヨーク市警殺人課刑事・コーリーは殺人事件の捜査に協力することになる。

あんまりストーリーをばらさないようにして・・・すっとぼけた刑事、コーリーの洒脱?な会話と、つい最近起こったばかりの炭疽菌事件をオーバーラップさせながら読み進む。

細菌兵器がニューヨークに襲いかかるのか!?デミルの罠に注意!

ネルソン・デミルといえば、わたし的には「将軍の娘」。本書も期待を裏切らない一級のエンターテインメント。ファン必読の一冊。

2002/07

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王者のゲーム [book] [ネルソン・デミル]

sample269.JPGネルソン・デミル/講談社/お薦め度 ★★★★☆  

全米ベストセラー

物語は「9.11」を彷彿される出来事から始まる。

パリ発トランスコンチネンタル航空175便は無通報状態のまま、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に降り立った。元ニューヨーク市警殺人課刑事コーリーが目にしたのはパイロット以下、乗客乗務員、1人の例外を除いた、314人の凄惨な死体だった。たった1人の例外とは、リビアのテロリスト、”ライオン”ことアサド・ハリールだった。

ハリールは機内から脱出後、ATTF(アメリカ連邦統合テロリスト対策機動隊)の事務所へ侵入、4人の係官を殺害した後、いづくともなく姿をくらました。彼の目的は果たして何か?アメリカ国内に潜伏しているのか?それとも海外へ去ったのか?

コーリーvsハリール、あくの強い強烈な個性vsイスラムに裏打ちされた鉄の意志、読み始めたら一挙に全編を読ませてしまう。「とにかく、本は楽しくなきゃいけないね」の言葉通り、エンターテインメントの真髄を存分に味合わせてくれる一冊。

2001/12


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ニューヨーク大聖堂 [book] [ネルソン・デミル]

ネルソン・デミル/講談社/お薦め度★★★★

遅かりし邦訳!本書が上梓されたのは1981年、20数年の時間はあまりにも長すぎた。ブルース・ウィルス主演の大活劇になっていたはずだが・・・

ニューヨーク大聖堂に、人質をとり、立てこもるIRAメンバー、「フィアナ騎士団」と名乗る武装グループ。それに立ち向かうニューヨーク市警。

政治的な問題を下敷きにしているものの、そんなことは度外視して読みすすむべし。ハリウッド的活劇、ブルース・ウィルス的活劇として読み替えたほうがベスト!?


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