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ハンティング・タイム [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★☆

コルター・ショウ・シリーズ第四弾

DVで投獄されていた元夫ジョン、元刑事、が刑期を残して突然出所、元妻アリソン、優秀なエンジニア、と娘ハンナは最小限の荷物を車に積み、仮住まいから逃走する。

ジョンの投獄の原因はアリソンの告発だった。ジョンは出所したらアリソンを殺すと周りに告げていた。

そんな状況下、コルター・ショウはアリソンの雇い主から依頼を受ける。アリソンと娘を救ってほしい、と・・・

逃げるアリソンと娘、追うジョンと二人組の殺し屋、それにショウも加わり、三者の逃走劇、追跡劇が始まる。

本の帯にはドンデン返し20回越えとあるが、少々物足らない。もっと捻りのあるドンデン返しを期待していたのに・・・「オクトーバー・リスト」のような意欲作を読みたいものだ。



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真夜中の密室 [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

久々のリンカーン・ライム・シリーズ

検察側の専門家証人として証言するライム、弁護側弁護士とのかみ合わない?やりとり・・・そんな場面から物語は始まる。

ニューヨーク、真夜中の密室、短時間で鍵のかかった部屋に侵入、飲食をしたり、物の位置をかえたり・・・失敬するのは下着、包丁・・・お土産は新聞紙に書いたメッセージ、因果応報ー解錠師ロックスミス・・・

そんな事件が立て続けに二件、ニューヨーク市民を不安に陥れる。市警からの依頼でライムが捜査に乗り出す。

冒頭の裁判の結果、被告は無罪、検察の面目丸つぶれ、市長の逆鱗にふれ、市警との契約を解除されるライム。

契約解除をされたものの、ロックスミスを密かに追うライムとアメリア、ウォッチメーカーを彷彿させるためか?

出足は期待を持たせるが、殺人事件を犯すわけでもないロックスミス、ニューヨーク市警に頑張ってもらえばいいのに・・・ここからネタばれ、冒頭の部分をもひっくり返す多重ドンデン返し、もう慣れっこ、これ位では満足しません!?



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ファイナル・ツイスト [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

コルター・ショウ・シリーズ完結編

父アシュトンは、民間諜報会社ブラックブリッジが画策している<都市部活用計画>なるプロジェクト、麻薬をばらまき治安を悪くし、地価を下落させ地上げする、を調査中、不慮の事故死を遂げた。その謎の行方を引き継いだコルター・ショウ。

ブラックブリッジの元社員が死の直前に持ち出した極秘の文章が隠されていると思われる場所に印がついたサンフランシスコの市街地図。謎を解く鍵は極秘文章にあることは間違いないようだ。ショウはもちろんブラックブリッジも血眼になって探していた。

ショウにとっては父の復讐戦、執拗なフラックブリッジの妨害を受けながら真実に一歩一歩迫って行く。

その過程で十数年間音信不通だった兄ラッセルが突然あらわれショウを援護する。ご都合主義に思えてしょうがないが・・・

兄とふたり、父が探っていた陰謀の核心が一枚の古文書、ディーヴァー風の大風呂敷?、にあることを突き止める。抜きつ抜かれつの頭脳戦が始まる。

いろんな仕掛けを用意して読者を愉しませるディーヴァーだが、今回はご都合主義が目に余る!?が、エンタメなんだからそれもいいか!?


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死亡告示 [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

二分冊その2

短編五編、中編一編収録

表題の「死亡告示」、経歴、大けがを負った事件、出自、功績、同僚の証言、葬儀の日程、はリンカーン・ライムのものだった。

リンカーン・ライム・シリーズを再整理するにはもってこいの死亡告示!?ついつい忘れてしまったものを思い出させる。

しかも過去の小説化されたシリーズについても言及、連続誘拐殺人犯を取り上げた「ボーン・コレクター」、中国の人身密売人”蛇頭”を捕らえるまでを描いた「石の猿」、頻繁にライム元警部と捜査協力しているアメリア・サックス刑事が南北戦争直後に発生した事件を捜査した「12番目のカード」、ニューヨーク市の電力網を凶器とする殺人者を追う「バーニーング・ワイヤー」などがある、と。

中編の「永遠」は新たなシリーズ化を予感させる?主人公のキャラ、統計とデータを通して世界見る、と真逆なバディ、経験と勘と足、が際立つ出色の出来映え。

ファンにとっては必読の二分冊!




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フルスロットル [book[ [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

短編集第Ⅰ巻

「クリスマス・プレゼント」、「ポーカー・レッスン」に続く第三の短編集。五月刊行の「死亡告示」が第Ⅱ巻。同時でもよかったのに・・・

六編収録、キャサリン・ダンス、リンカーン・ライム、ジョン・ペラムもの、スタンドアローンが三編とう構成。

ジョン・ペランムって誰だっけ?2002年の「ヘルズ・キッチン」以来耳にしていないロケーションスカウト。久々の「もの」なので新鮮に映る!?

短編の名手だけにツイストを期待しすぎの面も大いに?ありの第Ⅰ巻。第Ⅱ巻期待しています!



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魔の山 [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

コルター・ショウ・シリーズ第二弾

懸賞金ハンター、ショウが追跡する若者ふたり、教会を襲撃、を難なく見つけ出したが、眼前でひとりの若者が崖から身を投げた。教会襲撃は冤罪だったのに・・・

自殺した若者はカルトグループ、オシリス財団、の研修を受けていた。前作同様、更に首を突っ込むことになる。調査を始めたショウは同カルトグループを取材、記事にした記者が殺されていたことを知る。

カルト施設に潜入調査を決意する。

丸腰のショウ、援軍なし、外部との連絡手段なし、24時間の監視下・・・孤独な戦いが始まる。

前作にも書いたが、リー・チャイルドの「宿敵」、ジャック・リーチャーの潜入捜査、を彷彿させる。本書ではショウのサバイバリストとしての能力が遺憾なく発揮されている。

次作への導入部も記されたおまけ付き!


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オクトーバー・リスト [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆

騙し絵

本書は最終章、36章、から35章、34章・・・1章へと逆行していくサスペンス。

娘を誘拐されたガブリエラ、身代金と秘密のリスト、オクトーバー・リスト、と引き換えにふたりの男が誘拐犯の元へ向かう。ガブリエラはもうひとりの男と隠れ家で待機、ドアをノックする音、ドアを開けると銃を持った誘拐犯が・・・

ディーヴァーの意欲作。まえがきのなかに「・・・これまで執筆したどの作品より骨が折れた・・・」と、確かのそうだろう。しかも、ドンデン返しを期待されている以上用意しなければならない。最後の2章で途中のフラストレーションを一挙に晴らしてくれる「騙し絵」は流石としかいいようがない。

ディーヴァー・ファン必読の書!?


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ネヴァー・ゲーム [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

新シリーズ

新シリーズの主人公、コルター・ショウ。大学教授の父からサバイバル術をたたきこまれた「懸賞金ハンター」。その思考回路はかならず優先順位をつけ、最も確率の高いものから調べる。それで結果が出なければ次に移る。

懸賞金を掛けたのはシリコンヴァレーに住む男、失踪した娘を探すことになったショウ。娘はカフェを出た後、忽然と姿を消した。調査で知り得た情報を警察に伝えるも動こうとしない警察、単独で廃工場へ乗り込む。

娘を救出したのに続き、誘拐事件が起きる。懸賞金は掛かっていないが、乗りかかった船・・・今度の被害者はLGBT人権活動家、ゲームソフト開発に関するブログを書こうとしていた。

シリコンヴァレーのゲームソフト開発を調べていくうちに、2つの事件は「ウィスパリング・マン」というゲームを模倣し、監禁する犯人の姿が見えてくる。

出口が見えかけた頃、第三の誘拐が・・・今回の被害者は妊婦、監禁された場所を突き止め、命を救うため知力をつくすショウ!

サブストリーの謎として15年前の父の不可解な死も追うショウ。こちらは次作へ続く・・・

キャンピングカーにバイクを積んで移動するショウ、リー・チャイルドの「ジャック・リーチャー」を彷彿させる。リーチャーはねぐらを持たず、来たバスに乗る、ショウはリーチャーほど腕っ節は強くなさそうだが、その分リーチャーより理論的!?

もう一作手にしないとわからないが、現時点でわたし的にはリーチャーに軍配を上げる。

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カッティング・エッジ [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

リンカーン・ライム・シリーズ

ダイヤモンド店で三人、店主、カップル、が殺害された。現場からは高額なダイヤモンド4石が持ち去られていた。慎重な?犯人はカップルの前に店を訪れた人物、殺されるのだが、と現場で鉢合わせした男を追う。

さらに、婚約中の男女が襲われ、犯人はダイヤモンドの守護者、装飾品にされる運命からダイヤモンドを救っている、だと名乗っtた。

いつしか犯人が地中熱ヒートポンプ施設に現れたことと、地中熱が原因?の地震が起き、ガス漏れを誘発、火災が発生する事件が起きる。そこにどんな因果関係があるのか!?

話がだんだんあらぬ方向に?舵を切り始める。前半は少々退屈ではあるが、後半は大風呂敷を広げた展開が待っている。さすがストーリー・テラーのディーヴァー!

本書にはいつもいつも登場する証拠物件の一覧表がない。ホワイトボートという記載があるだけ、いったい何があったのか?

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ブラック・スクリーム [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★☆

リンカーン・ライム・シリーズ第十三弾

ニューヨークの路上で男が拉致され、被害者のうめき声を音楽とする動画が公開される。動画をアップしたのは自称”コンポーザー”(作曲家)!?

捜査を依頼されたリンカーン・ライムは証拠物件から拉致監禁された場所を割り出し、被害者を救い出すものの、”コンポーザー”には間一髪で逃げられてしまう。

”コンポーザー”が国外逃亡、唐突な?展開、ライム、アメリア、介護士のトムの3人もニューヨークからイタリアはナポリへ、初の海外遠征・・・

ナポリでは難民一時収容センターでニューヨークと同様の事件が起き、若き森林警備隊巡査エルコレ、三枚目?、と共に捜査に挑むライム、アメリア。

慣れない土地での捜査、エルコレの協力は不可欠だが、ライムらの前にナポリ県上席検事ダンテが立ちはだかる。一触即発の雰囲気の中、捜査は進む。

その一方でライムはアメリカ領事館から留学生の暴行事件も依頼される。

いつものようにドンデン返しと「えっ?」と驚く事件の真相が用意されてはいるが、緊張感?のない、ユーモラスな展開が続く。エルコレのキャラの所為!?リンカーン・ライム・シリーズにユーモアは必要ない!?

シリーズ第十三弾にして趣を異にする一作・・・

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