夜に啼く森 [book] [リサ・ガードナー]
リサ・ガードナー/小学館/お薦め度 ★★★★
D・D・ウォレン×フローラ、第四弾
15年前に失踪した少女の白骨遺体が山中で見つかる。少女は強姦殺人犯ジェコブ・ネスの初期の被害者ではないかと考えられた!?
FBI特別捜査官はボストン市警の部長刑事D・D・ウォレン、ジェイコブに囚われ生還したフローラ、実話犯罪マニアでコンピューター・アナリストのキースを招へいする。
山中大捜索の初日、新たな白骨遺体が見つかる。それも一ヶ所に三つ。それらはジェイコブの犠牲者なのか!?
D・Dは町長夫妻が経営するホテルでひとりの少女ボニータと命名、に出会う。脳挫傷で言葉が話せず、学校にも通っていない。十代なかばでメイドとして働かされていることに疑問を感じ、夫妻の目を盗み、コミュニケーションをはかろうとする。
いっぽう、フローラとキースはかつて自身が監禁されていたキャビンをさがすべく、山中をバギーでめぐる。
三者三様の捜査がのどかな町のおそろしい顔を徐々に明らかにしていく。
サブストーリーが二つ、誘拐監禁のトラウマから未だ抜け出せないフローラの葛藤、ボニータのこころの言葉を聞こうとするD・D・・・胸熱のシリーズ第四弾。
噤みの家 [book] [リサ・ガードナー]
リサ・ガードナー/小学館/お薦め度 ★★★★☆
D・D・ウォレン・シリーズ
仕事部屋で頭を撃ち抜かれ夫の遺体、銃を手に持った妊娠中の妻イーヴィは逮捕されたが容疑を否認する。彼女は16年前誤って銃を暴発させ父親を射殺してしまった過去を持っていた。
16年前の事件でイーヴィを知っていたD・Dウォレン刑事が捜査に乗り出す。一方、D・Dの秘密情報者のフローラは射殺された夫を知っていた。フローラを誘拐監禁したジェイコブと三人で酒場に居合わせてたことがあった。
16年前の事件、今回の事件があらぬ方向へ舵を切る。D・D、フローラ、FBIの特別捜査官、実話犯罪マニアの特別チームが真相を追う。
先の読めない展開が読者をくすぐる。どう決着をつけるのか想像しながら読み進める。最初と最後では景色が全く違う物語。
完璧な家族 [book] [リサ・ガードナー]
リサ・ガードナー/小学館/お薦め度 ★★★★
「棺の女」の続編
事件は突然起こった。幸せそうな?な家族、母親、その恋人、次女ローラ、長男マニー、が銃殺されたのだ。長女ロクシーは事件が発生する前に二匹の犬を連れて姿を消した・・・
D・D・ウォレン、ボストン市警殺人課の部長刑事、は現場に異様な殺意を感じ取った。緊急事態警報を発令し、長女の行方を追う。
もうひとり長女を追う人物が・・・前作「棺の女」で472日監禁され生還したフローラ・デイン、今は自警団を自任、被害者の救済にあたっている。
物語はロクシーの手記、完璧な家族と題する、が捜査の合間に挟まれた形で進行する。
母親の飲酒による家庭崩壊、ロクシーとローラは、マニーと別の里親に預けられる。マニーとは真逆な劣悪の環境下、イジメにも耐えながら生活せざるを得なかった。
エスカレートするイジメ、ロクシーはローラを守ろうとするが、ローラはイジメに立ち向かう力をつけようとする。その美貌を武器に・・・
なかなか先の読めないスリラー仕立て、ちょっと悲しすぎる物語かな!?
無痛の子 [book] [リサ・ガードナー]
リサ・ガードナー/小学館/お薦め度 ★★★★
D・D・ウォレン・シリーズ第二弾、前作の前日譚
百数枚の皮膚片を剥がされた女性の遺体、猟奇的殺人事件の現場で何者かの気配を感じ銃を構えるD・D・ウォレン、発砲と同時に階段から転落?し、大けがを負う。
休職中のD・Dは精神科医、アデラインのもとに通う。アデラインは先天性の無痛症を抱えるペインコントローラー。
第二の事件が起き、その類似性が40年前の事件を呼び起こす。アデラインの父親が引き起こした連続殺人事件・・・しかもアデラインの姉、シェイナも悪名高い殺人鬼として州刑務所に服役している。
前作「棺の女」同様、アデラインとシェイナの物語がメインストリーム!?D・Dらの捜査はサブストリーム・・・結果としてD・Dの捜査が後手を踏む。本シリーズの特徴なのかもしれない!?
サイコサスペンスたっぷりの展開と姉妹の異常な?絆が複雑に絡み合う本書、なかなか手強いリサ・ガードナー!
D・D・ウォレン・シリーズ第二弾、前作の前日譚
百数枚の皮膚片を剥がされた女性の遺体、猟奇的殺人事件の現場で何者かの気配を感じ銃を構えるD・D・ウォレン、発砲と同時に階段から転落?し、大けがを負う。
休職中のD・Dは精神科医、アデラインのもとに通う。アデラインは先天性の無痛症を抱えるペインコントローラー。
第二の事件が起き、その類似性が40年前の事件を呼び起こす。アデラインの父親が引き起こした連続殺人事件・・・しかもアデラインの姉、シェイナも悪名高い殺人鬼として州刑務所に服役している。
前作「棺の女」同様、アデラインとシェイナの物語がメインストリーム!?D・Dらの捜査はサブストリーム・・・結果としてD・Dの捜査が後手を踏む。本シリーズの特徴なのかもしれない!?
サイコサスペンスたっぷりの展開と姉妹の異常な?絆が複雑に絡み合う本書、なかなか手強いリサ・ガードナー!
棺の女 [book] [リサ・ガードナー]
リサ・ガードナー/小学館/お薦め度 ★★★★
ハードサスペンス!
暴行目的で犯人のガレージに連れ込まれた女、ガレージにあった不凍液と切り花栄養剤を犯人の顔にかけ焼死させる。何ともハードボイルド?な序章・・・
過剰防衛?と思われる行動をとった女こそ、7年前に472日、拉致監禁され生還したフローラだった。
犯人の部屋からふたりの女の免許証が見つかると同時に、フローラは三ケ月前に行方不明になった女子大生の事件に焼死した犯人が関与していると指摘。
そんな矢先、フローラが再び姿を消す。ベッドルームにはクロロフォルムの臭いが・・・
7年前の拉致監禁と三度監禁されるフローラの話が交互に語られる。
物語的には壮絶な体験から生還したフローラが強い女に変身、三度犯人をやっつけるストーリーなのかと思いきや、ボストン市警の女刑事D・D・ウォレンが主人公らしい・・・わたし的には「ミレニアム」のリスベットを期待していたのだが・・・
確かにハードサスペンスだ!