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放たれた虎 [book] [ミック・ヘロン]

sample1.jpgミック・ヘロン/早川書房/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾

いきなり<泥沼の家>のリーダー、ジャクソン・ラムの秘書キャサリンが拉致され、リヴァーの携帯にキャサリンの画像が送られくる。犯人の要求は時間内、80分、にあるファイル・データを盗んでこいというものだった。

保管庫に忍び込むリヴァー、あえなく逮捕され保安局員の尋問を受ける。何とか保安局の上層部の計らいで保釈されるが、キャサリンの行方は依然わからない。

一方で内なる敵、新任の内務大臣、が出現する。お互いに反目する保安局の局長とナンバー2を揺さぶり、<泥沼の家>を閉鎖を企てる。

途中から犯人一味と一緒になって?ファイル・データを手に入れようとするリリヴァーたち、それを俯瞰する保安局、それにリヴァーたちを助けようとする<泥沼の家>の面々の組んず解ぐれつの大格闘が始まる。

火事場の馬鹿力で<泥沼の家>は閉鎖は免れたのか!?

出色の出来の<窓際のスパイ>シリーズ、一気読み間違いなし!


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死んだライオン [book] [ミック・ヘロン]

sample1.jpgミック・ヘロン/早川書房/お薦め度 ★★★★

CWA賞受賞作

ミスをした情報部員が送り込まれる「泥沼の家」、そのリーダー、ジャクソン・ラム。

元スパイの死、心臓発作、に疑問を抱くものは誰もいない。ジャクソン・ラム以外は・・・

ロシアの大富豪?のとり込み作戦に「泥沼の家」のメンバーふたりが保安局にかりだされる。「泥沼の家」から抜け出せるチャンス?

元スパイの残したダイングメッセージ、「蝉」、を見つけ出すジャック、旧ソ連の幻のスパイにかかわる暗号!?

ふたつのストーリーがいつしか交わるのだろうと読み進む・・・

「泥沼の家」の面々がそれぞれの得意分野で実力発揮、核心に迫る姿は実に小気味いい。

前作、「窓際のスパイ」、同様愉しめる一冊!


タグ:CWA賞
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窓際のスパイ [book] [ミック・ヘロン]

sample1.jpgミック・ヘロン/早川書房/お薦め度 ★★★★

CWA賞スティールダガー賞ノミネート作

MI5、保安局、の吹き溜まり<泥沼の家>、そこに集う面々は<遅い馬>と言われている。なんらかのズッコケ、指示を間違え?犯人を取り違える、大チョンボ、磁気ディスクを車内に置き忘れる・・・を犯した窓際族の10人。

無益な仕事ばかりやらされているが誰ひとり辞めない。そんななか英国全土を揺るがす事件が発生する。48時間後に人質の首をはねるという動画がアップされる。

どういうわけか<遅い馬>たちに失地回復のチャンスが巡ってくる!

構図的には保安局ナンバー2vs<泥沼の家>なのだが、捜査の過程はドタバタ劇、とてもスパイ小説とは言えない。企業内派閥劇!?

次作「Dead Lion」はCWA賞ゴールドダガー賞受賞作、こちらは正統派のスパイ小説のようなので期待しましょう・・・


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