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ホステージ-人質- [book] [クレア・マッキントッシュ]

sample1.jpgクレア・マッキントッシュ/小学館/お薦め度 ★★★★

航空パニック・スリラー

ロンドンーシドニー直行便の就航記念フライト、353人の乗客、16人の客室乗務員、4人機長、副操縦士を乗せ、20時間の旅が始まった。

娘ソフィアの愛着障害の克服のため、お金のためもあるが仕事に復帰した客室乗務員のミナ、別居中の夫アダム、警察官、にソフィアを預け、このフライトに無理やり参加した。

勤務中のミナのもとに何者かからの手紙が届く。やってもらいたのはこれだけだ。もしこの指示に従えば、娘は助かる。「従わなければ、娘は死ぬ」・・・

ミナ、アダム、ソフィアの夫婦事情と親子事情を綴ったパートと、機内の様子、群像劇、が交互に綴られる、。不穏な出来事がミナを更に襲い、遂に機内で死者が出る。

ミナは娘の命と引き換えにハイジャックに協力することを選択する一方、地上ではアダムとソフィアに魔の手が忍び寄っていた・・・

ハイジャックされた機内、拉致された親子、空と地上のダブル・スリラー、決着は如何に!?

ここからネタバレ、事件から三年後が綴られるエピローグがもうひとつのスリラー・・・トリプル・スリラー!?



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その手を離すのは、私 [book] [クレア・マッキントッシュ]

sample1.jpgクレア・マッキントッシュ/小学館/お薦め度 ★★★★

極上スリラー!?

11月の雨降る夕方、幼い少年の手を離した母親の眼の前でひき逃げ事故は起きる。

事件を担当するのはブリストル警察犯罪課の警部補レイと見習い警官のケイト、目撃証言、証拠が少なく捜査は困難を極める。それと並行して痛ましい事故の記憶から逃げる女が描かれる。

半年を経過、捜査打ち切りを言い渡されるレイだったが、事件に執着するケイトは自分の時間を使って捜査続行、一年後、遂に突破口が開ける。

逃げる女の生活ぶりにも落ち着きと変化があらわれ、動物病院の獣医が女に寄り添うが、女は自分の過去を語ろうとしない。

第一章の最後にケイトが逃げる女の前にあらわれ、危険運転致死罪、および、事故後に運転を停止せず現場から立ち去った罪で逮捕しますと告げる。叙述的な結末!

続く第二章は、逃げる女の現在までの苦悩の7年間と事件の供述、裁判の様子が語られる。女の供述、素直に罪を認める、に違和感を覚えるレイとケイトだったが、粛々と判決の日を迎える。

本当に逃げる女が事件を引き起こしたのか?巧みなプロット、半端ないスリラー感、掘り出し物の一冊!?

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