SSブログ

その手を離すのは、私 [book] [クレア・マッキントッシュ]

sample1.jpgクレア・マッキントッシュ/小学館/お薦め度 ★★★★

極上スリラー!?

11月の雨降る夕方、幼い少年の手を離した母親の眼の前でひき逃げ事故は起きる。

事件を担当するのはブリストル警察犯罪課の警部補レイと見習い警官のケイト、目撃証言、証拠が少なく捜査は困難を極める。それと並行して痛ましい事故の記憶から逃げる女が描かれる。

半年を経過、捜査打ち切りを言い渡されるレイだったが、事件に執着するケイトは自分の時間を使って捜査続行、一年後、遂に突破口が開ける。

逃げる女の生活ぶりにも落ち着きと変化があらわれ、動物病院の獣医が女に寄り添うが、女は自分の過去を語ろうとしない。

第一章の最後にケイトが逃げる女の前にあらわれ、危険運転致死罪、および、事故後に運転を停止せず現場から立ち去った罪で逮捕しますと告げる。叙述的な結末!

続く第二章は、逃げる女の現在までの苦悩の7年間と事件の供述、裁判の様子が語られる。女の供述、素直に罪を認める、に違和感を覚えるレイとケイトだったが、粛々と判決の日を迎える。

本当に逃げる女が事件を引き起こしたのか?巧みなプロット、半端ないスリラー感、掘り出し物の一冊!?

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。