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受験生は謎解きに向かない [book] [ホリー・ジャクソン]

sample1.jpgホリー・ジャクソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

「自由研究には向かない殺人」の前日譚

高校生のピップにある招待状が届いた。館の主の74回目の誕生日を祝う会で行われるマーダー・ミステリ・ゲームに参加するように、と。ピップの演じる役は裕福な家庭の住み込み家庭教師、館の主の親戚ではあるが、援助を受けていないことを苦々しく思っている。

舞台は1924年、孤島に建つ大富豪の館という設定、参加者はピップの親友2人、同級生3人とその兄の7人。それぞれが演じる役割とブックレット、小冊子、なる指示書が渡された。

ゲーム開始早々、館の主が刺殺死体で発見される。あまり乗り気でなかったピップの探偵魂?に火がつく・・・

ピップの推理とブックレットの回答が違っているところから「自由研究には向かない殺人」に繋がるという設定。合刻して二度美味しい一冊にしてもよかったのでは・・・


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卒業生には向かない真実 [book] [ホリー・ジャクソン]

sample1.jpgホリー・ジャクソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

三部作完結編

前作「優等生は探偵に向かない」同様、前作の復習から始まり、現在進行形でマックス・ヘイスティングスから名誉棄損で訴えると言ってきていたが、ピップはマックスの言い分を頑として拒否した。

そんな折り、ピップの身辺で不審な出来事が続いていた。匿名のメール、無言電話、チョークで道路に書かれた頭のない棒人形、首を切られたハト・・・ストーカーがピップを狙っているのか!?

調べを進めるうちに、6年前の連続殺人事件と酷似しているを突き止める。しかし犯人は収監され、事件は解決している・・・

ここからいつものビップらしい調査が始まるのだが、事件はあらぬ方向へ大きく舵を切る。ネタバレになるのでこれ以上は書けないが、チーム・ラヴィ・アンド・ピップの絆が青春小説から恋愛小説に変わって行く完結編。大胆な、衝撃的な終わらせ方は賛否両論かも!?


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優等生は探偵に向かない [book] [ホリー・ジャクソン]

sample1.jpgホリー・ジャクソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

第二部

前作「自由研究には向かない殺人」の後遺症?、あの事件の結末がもたらした痛み、家族、友人を危険な目に合わせたピップ、探偵、の苦悩、からスタート。

<グッドガールの殺人ガイド>と題するポッドキャストの配信で前作が紹介される。紹介されるが、読んでいるわたしでも名前を追えない。あまり気にせず読み飛ばすことに・・・

前回の教訓からもう探偵はやらないと心に誓ったピップだったが、友人の兄が失踪、行方を探してほしいとと友人とその母親から頼まれ、仕方なく依頼を引き受けてしまう。

ポッドキャストでインタビューを配信、SNSを駆使、リスナーから情報を得る手法は警察をも凌ぐ。ピップの強み!

今回のポイントは<なりすまし>、一定のターゲットに対して恋愛感情を抱かせ、情報を得、ターゲットを絞って行く。ピップとなりすまし人との知恵比べにはまっていく。

第三部も用意されているようなので期待したい。



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自由研究には向かない殺人 [book] [ホリー・ジャクソン]

sample1.jpgホリー・ジャクソン/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

ブリテッシュ・ブックアワード受賞

17歳の少女ピップ、自由研究で得られる資格をとるため選んだ課題は、5年前、この町で行方不明になった、アンディ・ベルの捜査に関するもの。

情報のおもな入手方法は、失踪事件の専門家へのインタビュー、失踪事件を報道した地元ジャーナリストへのインタビュー、新聞記事・・・

指導教官からのコメント、事件に巻き込まれたどちらのご家族ともいっさい連絡はとらないこと。もし守れない場合は、あなたの自由研究は不合格となります。

事件はアンディの失踪だけに止まらず、彼女と付き合っていた少年、サル、が第一容疑者として浮かび上がり、自殺したとされた。

物語は関係者のインタビューが作業記録として記されて行く。記録が重なるごとに容疑者リストに身近な人物の名前が増えて行く。

調査の途中で脅迫メモ、メッセージをもらうピップ、それらを誰にも告げず捜査を続ける。彼女の後押しをするのはサルの弟ラヴィ。ピップの明るさ、友達を守ろうとする気持ち・・・どれをとっても青春ミステリー!?

原題は「A GOOD GIRL'S GUIDE TO MURDER」、表題の方が数段いい・・・


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