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マスカレード・イブ [book] [東野圭吾]

sample1.jpg東野圭吾/集英社/お薦め度 ★★★☆

シリーズ第二弾、「マスカレード・ホテル」の前日譚

ホテル・コルテシア大阪のオープンの教育係として応戦に駆り出された山岸尚子、フロントクラークとして様々なお客様の仮面を垣間見る。一方、東京で発生した理工学部教授が殺された事件を追っている新田浩介は、教授の下で研究を進めていた准教授に目をつける。

准教授の証言は、事件当日の夜は大阪のホテルに宿泊していた、と。しかし、ホテル名は黙秘。迷惑がかかる人がいるということで・・・

大阪で尚子と新田がニアミスするのか思いきや、大阪へ裏をとるために派遣されたのは応援部隊の新人女警察官。尚子からの仮説をもとにひとりの女が捜査線上に浮上するが、完璧なアリバイが!

山岸と新田のそれぞれの物語を絡めながら捜査は進む。

唐突に湧いてくる閃き、イージーゴーイングな展開に「?」。「マスカレード・ホテル」だけでやめとけばよかったのに!?シリーズ第三弾の「マスカレード・ナイト」はどうなのだろうか?

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マスカレード・ホテル [book] [東野圭吾]

sample1.jpg東野圭吾/集英社/お薦め度 ★★★★

1月18日、封切、木村拓哉×長澤まさみ主演、原作本

不可解な連続殺人事件、容疑者もターゲットも不明のまま、次の犯行現場が超一流ホテルが予告される。潜入捜査を命じられた若き刑事・新田浩介、彼を教育するのはフロントクラークの山岸尚美。

仮面をかぶった、怪しげな客たちと新田×山岸のフロントクラークとしての対応がまるで連作短編を読んでいるようで愉しいのだが、それらがいつしか大きな伏線となっていく。

プライドが高く頑固者の新田、生真面目で優秀な山岸、反目し合っていたふたりが次第に理解しあい、事件に立ち向かう姿が清々しい。

果たしてふたりは予告殺人を阻止し、犯人を挙げることが出来るのか?

出来のいい、エンタメ小説。

余談:入荷したばかりの文庫本なのに2018年6月6日 第31刷と、31刷はすごいが、昨年の6月の刷りとは?こころなしか紙も黄ばんでいる。集英社の思惑違いか?



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疾風ロンド [book] [東野圭吾]

sample1.jpg東野圭吾/実業之日本社/お薦め度 ★★★☆

最新刊、文庫で登場!

推察するに著者の趣味はスキー、スノボ、結構な腕前?その趣味が高じたシリーズ第二弾?

「火曜サスペンス劇場」的な一冊!?文庫だから気楽に愉しんでもらおう、と・・・

過度な期待は禁物!


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祈りの幕が下りる時 [book] [東野圭吾]

sample1.jpg東野圭吾/講談社/お薦め度 ★★★★

加賀恭一郎登場第十作

失踪?した母親の死を知らせる手紙を受け取り、仙台へ向かい加賀。手紙の差出人は小さなスナックを母親に任せていた女経営者。母は多くを語らず質素に暮らしていた。ただ、親しくしていた男が加賀の住所を探し出してくれた、と。

松宮刑事、加賀のいとこ、はアパートで発見された女の腐乱死体事件を担当。女の身元は早々に割れ、上京した日に同級生の女性演出家と会ったいたことが判明する。

事件はアパートの借り主と河川敷で殺されたホームレスのDNAが一致、急展開と思いきや、DNA検査に使われた歯ブラシなどが事前に仕組まれていたものだとわかり、謎は更に深まる。

加賀の母親の生きざま探しと事件がシンクロ、加賀も捜査に加わる。

女性演出家の生い立ちが事件に大きな影を落す。「悲劇なんかじゃない。これがわたしの人生」・・・「砂の器」的!?

母親の生きざまが明らかになる件は感動的だが、加賀の反応は次作へ続くとなり残念。加賀の姿が阿部ちゃん、阿部寛、にダブって見えるのはわたしだけだろうか?


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真夏の方程式 [book] [東野圭吾]

sample2.jpg東野圭吾/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

ガリレオシリーズ

週刊文春の書評では高評価、読んでいるうちに、そうだ文藝春秋だから当たり前と気づく始末・・・

湯川博士が電車のなかで、少年・恭平のキッズ携帯をアルミホイルで包む出会いのシーンから物語は始まる。恭平を預かる民宿「緑岩荘」を営む叔父、伯母、いとこの成実。

「海底鉱物資源の開発」説明会で出会う湯川と成実。湯川は開発会社から依頼され、成実は地元の美しい海を守るために・・・事件はそんななか、民宿に泊まっていた元刑事が殺される。事故死とみせかけた一酸化炭素中毒死。

なぜか桜田門・捜一の、草薙、内海薫が絡むフルキャスト。湯川が導き出した結論は如何に?

まさに円熟期を迎えた著者、巧いですね。でも、もっと大胆な結末でもよかったかも!?


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プラチナデータ [book] [東野圭吾]

sample5.jpg東野圭吾/幻冬舎/お薦め度 ★★★☆

看板に偽りあり!?

「すべての謎は、DNAが解決する」。興味をそそる一節に騙されました。帯を見る限り、冤罪事件に見るDNA鑑定の危うさを近未来に問うのかなという勝手な思い込みはまんまと外れ、事件はあらぬ方向へ。

近未来のDNA捜査システムにより検挙率は格段に向上、そんな中連続殺人事件が発生、検索結果は「NOT FOUND」、連続殺人犯はNF13と呼ばれることに。

時を同じく、システム開発者兄妹が殺され、妹に付着していた毛髪から、DNA捜査システムが導き出した犯人は、主人公・神楽龍一。

この辺まではまあまあの展開だったのですが、その後がいけません。「新参者」が良かっただけに残念な一冊!?

現実の世界では、犯罪統計用コンピューターシステム「コムスタット」は米国のニューヨーク市警などで運用されていることで知られているシステムで、過去の犯罪情報を分析し、次の事件発生場所を予想できるという。神奈川県警は、今年2月からわいせつ事件が連続して起きたためコムスタットで事件を分析。次に事件が発生すると予想される場所を割り出し、捜査員を集中的に投入、監視ビデオも設置したという。


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新参者 [book] [東野圭吾]

sample1.jpg東野圭吾/講談社/お薦め度 ★★★★ 

趣を異にする刑事小説

同心円の中に九編をつなぎ合わせた連作短編。

趣を異にすると言ったのは、東野圭吾の作品にこんな人情物があったのか!?

最後の九章まで得体の知れない、Tシャツの上に半そでシャツを羽織った、刑事・加賀恭一郎。優秀な人情派刑事であることは確かなのだが・・・

小伝馬町のマンションで発見された女性の死体。この事件が同心円の中で、人形町を舞台に、煎餅屋の娘、料亭の小僧、瀬戸物屋の娘・・・と続き、事件への核心へと流れていくプロットは流石!

シリーズ化されているはずの作品(加賀刑事ものが何冊かあるようですね)。東野圭吾の新境地と言っていい一冊です。


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流星の絆 [book] [東野圭吾]

sample11.jpg東野圭吾/講談社/お薦め度 ★★★★ 

流星に誓う復讐劇

流れ星を見に行ったことで難を逃れる功一、泰輔、静奈の兄妹。両親はその間に殺されてしまう。十四年後、詐欺師まがいの行いを生業にする彼らの前に、泰輔が見た男、犯人、があらわれる。兄妹が仕掛ける復讐計画やいかに・・・

テンポもいいし、一気読みの一冊だが、東野圭吾の作品となると少々点数が辛くなってしまう。兄妹の復讐劇にページを割き、妹・静奈の恋心も交え、エンターテインメントの要素は完璧なのだが、結末は平凡、一捻り欲しかった。それとは対象に静奈の恋の結末はお涙頂戴!?

東野圭吾の名前が邪魔をした一冊かな・・・
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夜明けの街で [book] [東野圭吾]

東野圭吾/角川書店/お薦め度 ★★★★ 

下世話な話を・・・

下世話な不倫話!?

ストーリーはいたって簡単、渡部の会社に派遣された秋葉といつしか不倫関係になってしまう。秋葉の家庭環境には複雑な事情が・・・両親は離婚、母親は自殺、父親の愛人が殺される、その現場に倒れていた秋葉。

15年前の殺人事件、時効を前に秋葉は容疑者のまま沈黙を貫く。時効が成立した暁にはという秋葉の謎めいた言葉、渡部のこころは揺れる、秋葉は本当に父の愛人を殺したのだろうか・・・

時効の先に待つ衝撃の結末とはいかに!?捻りの効いた下世話な不倫話!?


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使命と魂のリミット [book] [東野圭吾]

東野圭吾/新潮社/お薦め度 ★★★★ 

医学サスペンスに挑む圭吾!

父親の死をきっかけに医師を目指す友紀、その大学病院に舞い込む脅迫状、術中に亡くなった父親の執刀医、友紀の指導教官でもある、と母親の関係が縦と横に絡み合いながら物語は進む。

手術室という閉鎖されて空間、神のみぞ知る手術による生と死、脅迫状のタイムリミット・・・材料はそろっているのに何かが足りない!?

全体的に淡白な展開?強烈な個性を持つ「悪人」がひとりいたら・・・どろどろした「怨念」がもっと強かったら・・・どうなっていたのだろうか?

かっこよくまとまってしまった一冊かも!?


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