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ダーク・アワーズ [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

レイネ・バラード&ハリー・ボッシュ・シリーズ第三弾

2020年→2021年の大みそか、ロス市警総動員の警戒体制、ハリウッド分署のバラードは性犯罪課のムーア刑事をバディに警邏中、ふたりが追っている”ミッドナイト・メン”、連続暴行事件、の警戒も含まれていた。

新年を迎えるころ、あるパーティーで参加者が銃を空に向けて撃ったと同時にパーティーの主催者でもある修理店のオーナーが頭を撃ち抜かれて死んだのだった。

現場に残された薬莢から10年前の未解決事件で使用された銃であることがわかる。10年前の捜査責任者はなんとボッシュだった。バラードはボッシュの支援を受け、二つの事件を不眠不休で追う。

ブラック・ライヴズ・マター運動とコロナ禍が色濃く反映されている作品でもある。全米各地で抗議デモがおこり、警察官の過剰な暴力行為に対して不信感を抱くようになる一方、警察官は自身を守るため事なかれ主義に陥った。

ロス市警のそんな実情、死に体、に反発、真の警察官であろうとするバラードの姿が清々しいい。実に機を見るに敏なマイクル・コナリー!



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