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大鞠家殺人事件 [book] [芦辺拓]

sample1.jpg芦辺拓/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

「ミステリーが読みたい!2023年版」国内編第三位

戦火の昭和18年、大阪船場、化粧品販売で富を築いた大鞠百薬館の長男、軍医として出征、に嫁いだ軍人の娘、美禰子は、夫の帰りを大姑、小姑のいる大鞠家で待つことを選択する。

大鞠家の二代目である千太郎は明治39年、パノラマ館から忽然と姿を消し、妹の喜代江が丁稚を婿さんに迎えた。その長男が軍医、三代目を継ぐ予定の二男、茂彦は長男同様出征中、長女、月子と二女、文子がいる。

大鞠家で起きる惨劇、長女の月子が刺され、一命を取り留めたが、なぜか血のりを塗られ発見される。それに続き二代目の婿さんが縊死?祖母の死、酒樽の中で溺死する義母・・・

大鞠家から一人減り、二人減り、三人減り・・・横溝正史ばりのおどろおしさはないが、淡々とした筆致に好感がもてる。わたし的には初めて手にする作家だが、お薦め度は高い。



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