入れ子細工の夜 [book] [阿津川辰海]
阿津川辰海/光文社/お薦め度 ★★★☆
本格国内ミステリ2022 第7位
四編収録の短編集
著者あとがきにあるように、豊富な読書量からインスパイアされ、アイデアをもらい出来あがった短編。本人的には愉しんでいる作品!?ではあるが、それが読者にとってどうかは別問題・・・
いろんな形式でやってみることを実践している。
「危険な賭け~私立探偵・若槻晴海~」、「2021年度入試という題の推理小説」はいらいらするばかり。表題の「入れ子細工の夜」、「六人の激昂するマスクマン」でいらいらが収まる。相性の悪い作家は健在なり!?
表題作は最近多い作中作、劇中劇、をもうひと捻りした作品。
四編ともコロナ禍を意識したものだが、コロナ禍のミステリーといえば「56日間」/キャサリン・リンダ・ハワード/新潮社が断然お薦め!
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