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ゴーン・ガール [book] [お気に入り作家(海外)]

sample1.jpgギリアン・フリン/小学館/お薦め度 ★★★★☆

小学館、今年の「隠し玉」!?

ニューヨークでライターをやっていた、ニックとエミリー夫婦、ふたりとも時を同じくして失業、ニックの故郷ミズーリに帰郷、ニューヨーク育ちのエミリーにとってたいくつな2年だった。

5年目の結婚記念日にエミリーが突然、失踪?する。室内には大量の血を拭きとった跡。アリバイのないニックに嫌疑がかかる。

ニックの現在進行形とエミリーの日記が交互に語られる上巻。下巻はエミリーの失踪から物語が語られ、事件の内容が徐々に鮮明になっていく。

ニックとエミリー、男と女の愛憎劇なのだが、用意周到に計画されたアリバイ、証拠の陰湿さ、嘘・嘘・嘘、虚々実々の駆け引き・・・仮面夫婦を演じることになんの意味があるのか?

こころあたりのある方もいらっしゃるのでは!?


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冥闇 [book] [お気に入り作家(海外)]

sample1.jpgギリアン・フリン/小学館/お薦め度 ★★★★☆

第二作もマル!

デビュー作「KIZU」/早川書房は、わたしが選んだ2007年海外編のNo.1でした。

末娘、リビー、の証言で、一家三人惨殺事件、母親、二人の姉、の犯人として長男が逮捕され、収監される。末娘は7歳、兄は15歳だった。

24年が経過、生き残りの末娘として善意の寄付金暮らしも限界に来ていた矢先、「殺人クラブ」、殺人事件オタクの集まり、に招待され、謝礼をもらう。

「殺人クラブ」からの依頼にこたえるたびに謝礼を受け取るリビー、それが事件と真剣に向き合う旅になろうとは・・・

母親、兄の切ない物語が真実を覆い隠す。リビーは真実にたどり着けるのか!?

発行日がもう少し早ければ、出版社が早川書房?だったら、2012年ベスト10入り間違いなしの一冊だった。今年も全米ベストセラーの新刊が用意されているようなので期待したい。


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愛書家の死 [book] [お気に入り作家(海外)]

sample8.jpgジョン・ダニング/早川書房/お薦め度 ★★★☆

シリーズ第五弾にして新シリーズ!?

主人公である元警官、古書店経営者・クリフと弁護士であり恋人・エリンが古書に絡んだ事件を解決するシリーズ。その過程の回り道だったり、蛇足だったりが心地よかったのだが、本書はその心地よさが半減しているように思える。

何がそうさせているのか?

本好きにはたまらない本シリーズに今回は競馬が絡んでいる。ディック・フランシスのように競馬でシリーズ化が出来るほどの題材。読者としてはジョン・ダニングを読みたいのだから古書に絡めた一冊にしてほしかった次第です。


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KIZU [book] [お気に入り作家(海外)]

ギリアン・フリン/早川書房/お薦め度 ★★★★ 

最後の最後に掘出し物!?

英国推理作家協会賞、最優秀新人賞+最優秀スリラー賞

新聞記者のカミル、取材のために故郷へ派遣される。少女の行方不明の事件は歯を引き抜かれた遺体が発見され、殺人事件へと。同じく一年前、未解決の少女殺害事件がおきていた。

母との確執で故郷を飛び出したカミル、彼女が久しぶりに逢う母、義父、異父妹・・・否応なく向き合う過去とふたつの殺人事件。

カミルの向き合う過去とは、妹の死だったり、自傷行為、全身至る所に言葉を彫り刻むという悪癖であったりと、暗くなまなましいものがいまもカミルにつきまとっている。

内なる葛藤と事件の真実はなんとも恐ろしい限り。最後の最後にすごい一冊を見つけてしまった!


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災いの古書 [book] [お気に入り作家(海外)]

ジョン・ダニング/早川書房/お薦め度 ★★★★ 

シリーズ第四弾!

エリンの幼馴染ローラが夫殺しで捕まり、弁護を依頼されるが、別の事件をかかえ、手を離せないエリンにかわり、恋人である古書店経営者・クリフが調査に乗り出す。なぜかといえば、殺された夫は蔵書家で多くのサイン本を残していた。

貴重なサイン本をめぐるトラブル?やがてあやしい三人組が暗躍しはじめる。

これ以上はお話できませんが、ポイントのひとつはサイン本、もうひとつは養子のジェニー・・・

本好きのみなさんにはたまらないシリーズです。今回も最後の最後まで飽きさせることなく読ませます。


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ボストン・シャドウ [book] [お気に入り作家(海外)]

ウィリアム・ランデイ/早川書房/お薦め度 ★★★★ 

「ボストン、沈黙の街」に続く第二編

衝撃的なデビューを飾った著者、その第二編も舞台はボストン

1963年、JFK暗殺、ボストン絞殺魔事件、新生ボストンをめぐる都市開発、イタリア・ギャングの台頭、警察の腐敗・・・これらの時代背景が物語に大きな影を落とす。

今回の主人公の三兄弟、長男は警官、次男は検察官、三男は空き巣。今は亡き父親も殺人課刑事。

それぞれが時代の流れに翻弄される。長男は賭博にのめりこみ、ギャングと抜き差しならない関係に。次男は門外漢のボストン絞殺魔事件の特捜班へ。はぶりのいい自由きままな三男、恋人の死をきっかけになにかが変わっていく。

三兄弟の絆、彼らを取り巻く人間模様と事件、1960年代のボストンと相まったクライム・サスペンス。


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私刑連鎖犯 [book] [お気に入り作家(海外)]

ジャン・バーク/講談社/お薦め度 ★★★★ 

名手なのに・・・

「骨」でMWA賞を獲得、名手なのに日本ではイマイチ人気が出ていないようです・・・

表題の通り、FBIの指名手配犯が次々と惨殺される、苛立つ捜査当局、喝采を送る市民。

ブラントン捜査官、パートナーは女性刑事・モートン、らをあざ笑うかのように犯行を繰り返す連鎖犯、事件に共通する点は少なくないが、遅々として捜査は進まない。

ブラントン捜査官が着目したのは10年前の女性連続殺人。果たして連鎖はやむのだろうか!?

ジャン・パークらしい骨太のミステリー。ぜひ一読あれ!


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汚れた翼 [book] [お気に入り作家(海外)]

ジャン・バーク/講談社/お薦め度★★★★

前作「骨」は犬好き・ミステリー好きにはたまらない一冊でした。本書の主人公は、前作の主人公・イクスプレス紙記者・アイリーンの旦那、フランク・ハリマン刑事。新聞記者の旦那が刑事とは・・・

10年前に起きた刑事失踪事件―実業家の父と娘は殺され、息子は瀕死の重症を負う。子供を救い出した刑事・ルフェーヴルが忽然と姿を消す。しかも子供の命を絶って!?―の犯人にされたルフェーヴル刑事が乗っていたと思われるセスナ機が山中で発見される。当時のことを知らないハリマン刑事が捜査を命じられる。署内の空気はひややか、既に片付いて事件を今さらと・・・

今は亡き元同僚が犯人だったのか?それとも真犯人が存在するのか?孤軍奮闘するハリマン。アイリーンの内助の功はいかに!?

夫婦を交互に主人公にすることは、シリーズを長続きさせるコツ。その証拠に本シリーズは第八弾とか、邦訳は二冊だけど・・・次なる邦訳を期待したいシリーズ!


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失われし書庫 [book] [お気に入り作家(海外)]

ジョン・ダニング/早川書房/お薦め度 ★★★★

「死の蔵書」、「幻の特装本」に続くシリーズ第三弾!

活字中毒のみなさんにとっては、たまらないシリーズ、そのたまらない会話。

「本くらい、人の性格をはっきり表わすものはないんです。本のない家は哀れな家だ」
「本がないと生きていけないの。でも、平気で生きていける人もけっこういるのね。びっくりしちゃうわ」

同感!本のない生活なんて考えられません。

元刑事の古書店経営者・クリフは、リチャード・バートン―『アラビアン・ナイト』の翻訳者リチャード・バートンは19世紀最大の探検家であったが、イギリスはついにこの男を受入れるすべを知らなかった。彼は36の言語を操り、足跡は全世界にわたり、多くの民族と風習を百冊に及ぶ著書に記している―の三巻本でひと儲けする。そのおまけだろうか、ひょんなことから知り合った老婦人の遺言、騙し取られた蔵書を探し出して欲しい、に付き合うはめになる。

本好きかどうかにかかわらず、じゅうぶんに堪能していただける一冊です。


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遺産 [book] [お気に入り作家(海外)]

D・W・バッファ/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆

「弁護」、「訴追」、「審判」に続く本書。

常勝弁護士、アントネッリ。今回の依頼人はいとこの法律事務所パートナー。弁護する黒人医学生は、カリフォルニア州選出の上院議員、次期大統領を目指す、の容疑者として逮捕されていた。

今回の物語で大きな役割を果たすのは、上院議員、大統領、スピーチライター・・・という政治に関わる人々。それを後援するスポンサー。そこ存在する政治と金の利害関係。先般終わったアメリカ大統領選を思い出してみれば一目瞭然・・・

被告側弁護人、アントネッリが暴き出す真実とは如何に!?前作同様、第一級のエンターテインメント、リーガル・サスペンス!


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