憤怒 [book] [G・M・フォード]
G・M・フォード/新潮社/お薦め度 ★★★★☆
時限爆弾サスペンス! あと何日・・・あと何時間・・・
死刑執行の6日前。レイプの被害者であり、証人でもあるリーンは新聞記者・フランクを訪ねた。実は自身の証言は偽証だった、と。
フランクは<シアトル・サン>の発行人・ナタリーに大きな借りがあった。その借りとは、ある政財界の大物に関する連載がもとで<;ニューヨーク・タイムス>を解雇され、婚約者にも見捨てられた。その彼に定期的なコラムを書かせ、ベストセラー作家の仲間入りの手助けをしたのは、シアトルの小さな新聞社の女社主・ナタリーだった。
ナタリーからの依頼は、死刑囚がほんとうに真犯人かどうかを洗い直せというもの。
カメラマン兼取材助手として、変り種のメグを引き連れ真相究明に乗り出すフランク。そんな折、新たな犠牲者が発見され、事件は思わぬ方向へ。
プロットとしてはありふれているものの、カウントダウンされる時間についついのめり込んでしまう。
2003/11