盗作小説 [book] [~'23海外編]
ジーン・ハンフ・コレリッツ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
THE PLOT
かつてのベストセラー「驚異の発明」以来、新作が書けないジェイコブ・フィンチ・ボナー・・・今はある大学の芸術修士課程のシンポジウムで小説講座を受け持ち糊口をしのいでいた。
講座の生徒のなかに不遜な態度と大口をたたくエヴァン・パーカーが語ったプロットはジェイコブをとらえてやまなかった・・・
三年がたち一向に前に進めないジェイコブ、ふとしたことからエヴァンを検索してると、出会って二か月後に急逝していたことが判明、何者かがジェイコブにささやく、”よい作家は借用し、偉大な作家は盗用する”
かくしてジェイコブは前作とは比べ物にならないベストセラー「クリプ」を書きあげる。
そんな彼のもとへ「おまえは盗人だ。それはおたがいに知っている」というメールが届く。作中作の「クリプ」と怯えながら脅迫者探しをするジェイコブが交互に語られる。この構成はいけている・・・
プロットの秘密にたどり着くジェイコブを待ちかまえる更なるツイストは見物!?
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