柳谷慶子/吉川弘文館/副読本
奥女中の仕事・出世・老後
江戸の後期、奥女中は将軍家だけでも二五○○人に達していたとみられる。これに二五○家に及んだ大名家の複数の屋敷と、旗本・御家人の屋敷を含めると、江戸の武家屋敷に勤める奥女中の需要はこの当時、少なく見積もっても数万人に上ると言われている。このほか大名の居城には江戸屋敷の半分程度の女中が存在していたとみられる。
今後、時代小説を読むときの副読本としたい。ちなみに、史料の記載から年齢を知る目安として、男女ともに、「老年」や「老体」とあれば五○代から六○代であり、「老壊」とあればおおよそ七○代である。ハ○代以上は「極老」と記される。
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