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われらが痛みの鏡 [book] [ピエール・ルメートル]

sample1.jpgピエール・ルメートル/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

完結編

「天国でまた会おう」、「炎の色」に続く第3部完結編

1940年4月、パリ陥落前夜、小学校教師のかたわら、週に一度自宅の向かいにあるレストランでウェイトレスとして働いているルーイズ。常連客の老医師ティリオンから奇妙な申し出をされる・・・

申し出を受け、ホテルに向かうルイーズ。そこで待ち受けている悲劇?がルイーズを翻弄する。

本書は群像劇、ルイーズ以外の登場人物は、ドイツ軍の毒ガス攻撃に戦々恐々としながら要塞で待機する兵士のガブリエールとラウール。天才的詐欺師デジレ、パリの機動憲兵隊員のフェルナン・・・

一見無関係な人物たちの運命が交差し、別の運命に導かれて行く。

第1部で砲弾で大けがを負ったエドゥアールの仮面作りを手伝ったルイーズが完結編の冒頭から登場する歴史ミステリー。

完結編にふさわしい一冊!


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