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わたしが消える [book] [江戸川乱歩賞]

sample1.jpg佐野広実/講談社/お薦め度 ★★★☆

第66回(2020年)江戸川乱歩賞受賞作

軽度認知障碍(障害者→障碍者)と診断された藤巻、元警察官、今はマンションの管理員、大学生のひとり娘、裕美から実習中の介護施設の門の前に置き去りにされた老人、「門前さん」、の身元探しを依頼される。

偶然にも置き去りにした人物と思われる老婆、防犯カメラ、電話・・・、と遭遇したものの、20年一緒に暮らしていたが、門前さんの詳しい素性はわからない、と。

後日、老婆から連絡があり、駆け付けてみると、パスポート2通、学生証2枚、社員証1枚、日雇い手帳1通の入った布袋を渡される。そこに書かれた名前はすべて異なっていた。

門前さんの指紋をとり、元同僚に調べてもらうが、該当者なし?との返事・・・

かつて警察をうたった時にお世話になった弁護士の協力を仰ぐが、その弁護士が殺されるところからサスペンス度が増していく。

増していくのはいいのだが、都合よくいろんなことが次々と明らかになり、仮説がどんどん膨らんでいく。最後に「緊張の戦略」が出て来て、本題からかけ離れた結末へ物語を誘う。誘ってほしくなかった!?

ここ数年、昨年も、不作の江戸川乱歩賞!?今年の受賞作2作はどうなのだろうか・・・


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