わが名はレッド [book] [お気に入り作家(海外)]
シェイマス・スミス/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
前作「Mr.クイン」を凌ぐ極悪ノワール
今回の主人公はレッド・ドッグ。犯罪組織のブレーン。誘拐した警察官夫婦の赤子を利用、にせの出生証明書をつくり、それとなく戸籍上の親族に近づけ、その財産をものにしようとするレッド。
それは単なる犯罪ではなかった。
レッド兄弟は幼い頃、親に見捨てられ修道院で凄惨な少年期を送る。そこは強制収用所のごときもので、弟はそこで非業の死をとげた。レッドは誓う、人生を破壊した奴らに復讐してやる、と。
この手の暗黒小説には強烈な風刺が不可欠のようである。前作では、著者の生い立ち、アイルランド出身、によるイギリスへの風刺。本書ではカトリック教会系孤児院における児童虐待を・・・・
途中から切り裂き殺人鬼、誘拐された娘、レッド。物語は三人の視点を切り替えながら綴られてゆく。最近、この手法、登場人物それぞれの視点を切り替えながら、に偶然かもしれないがよくお目にかかる。
さてさて結末はいかに?
2002/10
前作「Mr.クイン」を凌ぐ極悪ノワール
今回の主人公はレッド・ドッグ。犯罪組織のブレーン。誘拐した警察官夫婦の赤子を利用、にせの出生証明書をつくり、それとなく戸籍上の親族に近づけ、その財産をものにしようとするレッド。
それは単なる犯罪ではなかった。
レッド兄弟は幼い頃、親に見捨てられ修道院で凄惨な少年期を送る。そこは強制収用所のごときもので、弟はそこで非業の死をとげた。レッドは誓う、人生を破壊した奴らに復讐してやる、と。
この手の暗黒小説には強烈な風刺が不可欠のようである。前作では、著者の生い立ち、アイルランド出身、によるイギリスへの風刺。本書ではカトリック教会系孤児院における児童虐待を・・・・
途中から切り裂き殺人鬼、誘拐された娘、レッド。物語は三人の視点を切り替えながら綴られてゆく。最近、この手法、登場人物それぞれの視点を切り替えながら、に偶然かもしれないがよくお目にかかる。
さてさて結末はいかに?
2002/10
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