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暗色コメディ [book] [連城三紀彦]

sample1.jpg連城三紀彦/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

処女長編

四つの奇妙な事件?

夫に自分と同姓同名の愛人がいると思いこむ女・自殺しようとする度に信じられない経験をして死にきれない男・あなたは交通事故で死んでいるのだと妻から諭される男・知らぬ間に妻が別人と入れ替わっていることに恐怖する男。

四つの妄想?が精神科の藤堂病院で絡みあい妄想度が増幅されて行く。

読み手にとっては難解?かもしれないが、連城にとっては至極当たり前?

物語の冒頭に幻想的な、本書の場合は妄想的な謎を起き、それが後半で一挙に解体される。それを「連城マジック」という。本作品でも物語の途中でどういう形で解体されるのか、その期待感のみ?で頁をめくる。

期待を裏切らない解体。

連城にとっての本書はコメディ!?しかも暗色の・・・そう考えると四つの妄想の増幅も納得!

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