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1793 [book] [~'23海外編]

sample1.jpgニクラス・ナット・オ・ダーグ/小学館/お薦め度 ★★★★

歴史ミステリー

1793年のスウェーデン、1789年に勃発したフランス革命の潮流を恐れ、国王、グスタフ三世は絶対王政を敷いた。その結果、貴族階級からの不満が募り、オペラ座で暗殺されたのは1792年。翌年、1793年、フランスではマリー・アントワネットが処刑された。

物語は四部構成、湖で両手、両足を削がれた死体が発見される。死体を引き揚げたのは退役軍人で義腕の引っ立て屋、カルデル。彼を捜査の相棒に使命したのは、ストックホルム警視庁の警視総監の友人で法律家のヴィンゲ。

二部と三部は物語が殺人事件とかけ離れた?医師見習いを志して上京した青年の話と果物売りの少女の話となり、四部で一部から三部が結びつく構成。ちょっと気を持たせる構成ではあるが、1793年の時代が物語を興味深いものにしている。

余命幾ばくもないヴィンゲと荒くれ者のカルデルのコンビが実にいい。歴史ミステリーファンにとってはたまらない一冊。次作は「1794」らしい、三部作、ので期待したい・・・

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