あきない世傳 金と銀7 [book] [高田郁]
高田郁/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★
シリーズ第七弾
赤穂浪士の討ち入りの日に無事江戸店をOPENさせた五十鈴屋、忙しない一年が過ぎ、江戸での商売を確固たるものにするため幸は・・・
毎月十四日、五十鈴屋による帯結びの工夫を伝える催しを無料で開催、地味ではあるが顧客に帯の結び方ひとつで見栄えが違うことを喜んでもらうための会を始めた。
治兵衛から餞としておくられた言葉、大きな時代の流れを読み取る豪気と、日々の営みに目ぇを光らせる細心、「女名前三年」の間、幸の大命題は五十鈴屋の江戸店でしか買えない商品の開発と八代目の店主を誰にするかであった。
「女名前三年」は大阪の鉄助を中心に策を練り、ある程度の方向性が見えてきた。それは「女名前延長」という手立てであった。それにより幸は江戸店のことだけに集中できる環境が整ったのだ。
次は五十鈴屋江戸店を大きく前進させる商材として幸が狙いを定めたのは「江戸小紋」、江戸の庶民が着る小紋だった。
本書はシリーズで言えば「中継ぎ」、江戸小紋が次作でどう爆発するのか、跡取りは延長という手立てで一時的に回避できたが、根本的な問題はどうするのか、次作を待ちたいと思います。
シリーズ第七弾
赤穂浪士の討ち入りの日に無事江戸店をOPENさせた五十鈴屋、忙しない一年が過ぎ、江戸での商売を確固たるものにするため幸は・・・
毎月十四日、五十鈴屋による帯結びの工夫を伝える催しを無料で開催、地味ではあるが顧客に帯の結び方ひとつで見栄えが違うことを喜んでもらうための会を始めた。
治兵衛から餞としておくられた言葉、大きな時代の流れを読み取る豪気と、日々の営みに目ぇを光らせる細心、「女名前三年」の間、幸の大命題は五十鈴屋の江戸店でしか買えない商品の開発と八代目の店主を誰にするかであった。
「女名前三年」は大阪の鉄助を中心に策を練り、ある程度の方向性が見えてきた。それは「女名前延長」という手立てであった。それにより幸は江戸店のことだけに集中できる環境が整ったのだ。
次は五十鈴屋江戸店を大きく前進させる商材として幸が狙いを定めたのは「江戸小紋」、江戸の庶民が着る小紋だった。
本書はシリーズで言えば「中継ぎ」、江戸小紋が次作でどう爆発するのか、跡取りは延長という手立てで一時的に回避できたが、根本的な問題はどうするのか、次作を待ちたいと思います。
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