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ひとり旅立つ少年よ [book] [ボストン・テラン]

sample1.jpgボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

冒険小説!?

父は詐欺師、奴隷制度廃止運動のため募金を募った伝道師から4000ドルを騙し取る、息子、チャーリー、12歳も加担していた。チャーリーは精神病院に入院している母をひきとり3人で暮らすためだと信じていた・・・

その父がふたり組の男に殺される。チャーリーは罪を贖うため4000ドルを奴隷廃止運動家へ届けるためニューヨークからミズーリを目指す。

時代は南北戦争前夜、奴隷制度を巡って世論は割れる。チャーリーが旅の途中に目にする現実、白人と黒人を分ける列車、逃亡奴隷狩り、チャーリーも巻き込まれる人身売買・・・

旅の途中で出逢いチャーリーを手助けする人々、見た目は白人だが、黒人の母親を持つ婦人、人身売買からチャーリーを救う葬儀屋、葬儀屋の友人の奴隷制度廃止運動家・・・

父を殺したふたり組がチャーリーの4000ドルを狙って執拗に追いかける。果たしてチャーリーは目的を達成出来るのか?

12歳の少年の冒険成長小説?なのだが、テランが描くと前作「その犬の歩むところ」、2017年私のベスト1、同様の感動作となる!

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