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検事の死命 [book] [柚月裕子]

sample1.jpg柚月裕子/宝島社/お薦め度 ★★★★

佐方貞人シリーズ第三弾

四編収録の連作短編集、表題作の「死命を賭ける」(刑事部編)、「死命を決する」(公判部編)が佐方貞人らしい!

満員電車内で女子高生に痴漢を働いたとして武本弘敏が逮捕された。武本は容疑を否認、金を払えば示談にすると囁かれた、と・・・

武本は県下で有数の資産家一族の婿養子。迷惑防止条例違反という瑣末な事件?に拘る佐方に、上司、大物国会議員らから圧力がかかる。圧力をものともせず、起訴に踏み切る佐方。

刑事部から公判部へ異動、この事件を再度扱う佐方に勝算はあるのか!?

「俺の関心はあいにく、出世や保身にないのでね。関心があるのは、罪をいかにまっとうに裁かせるか、それだけです」。何とも骨太の法廷ミステリーだ!

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