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追訴 [book] [お気に入り作家(海外)]

sample218.JPGD・W・バッファ/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆  

「弁護」に続くアントネッリ・シリーズ第二弾!

わたしは依頼人のために最良の弁護をおこなうと誓った刑事専門の弁護士だった。ひとつの裁判が終わればまた次のが始まり、有罪の者が無罪となった結果、その後がどうなったろうかとふり返ってみたこともなかった。

友人である巡回裁判所判事、リオポルド・リフキンは、わたしが負けることのない弁護士として知られるようになると、きみは勝ちすぎる、いつかその代償を払うことになるのがわかっているのだろうか、と彼は心配した。

ついにリオポルド・リフキンが警告した日がやってきた。その代価は、彼が予見したよりも高いものだった。わたしはある証人に偽証をさせたのだ。その結果、リオポルド・リフキンは無罪となって法廷を出て行った。それから数日後、彼はみずからの命を絶ち、その葬儀の日に、結婚を望んだ女性がわたしの許を去った。

あれから一年以上が過ぎていた。わたしは弁護士の仕事をやめてから一度も裁判所へ足を運んでいなかった。思い出が、考えたくないことが多すぎた。判事のホラス・ウールナーに頼まれたのでなかったら、わたしは二度と裁判所へやってこなかっただろう。

殺人犯の証言から主席検事補、マーシャル・グッドウィンは元妻殺しの容疑で起訴された。わたしは特別検察官に任命され、刑事弁護士の立場の全く逆の有罪を勝ち取るべく奔走する。そして評決の朝、第二の殺人事件が起こる。犯人として逮捕されたのはホラス・ウールナーの妻・アルマだった。

そこには二組の夫婦、マーシャルと現妻・クリスティン、ホラスとアルマ、の謎めいた関係が伏せられていた。真犯人は誰なのか?

わたし的には第一弾より本書の方が好きです。

2001/08

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