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ゴーストライター [book] [キャロル・オコンネル]

sample1.jpgキャロル・オコンネル/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第十一弾

芝居上演の二日目、脚本家が客席の暗闇のなかで喉を掻き切られて死んだ。初日は観客のひとりの女性が心臓発作で亡くなっていた。三日目は演出家が車椅子で死体、死後何日か経過、で発見された・・・

芝居は三日間とも一幕で上演が閉じられていた。

捜査はNY市警のマロリーとライカーが担当。劇場関係者、俳優、照明係、舞台係、衣装係・・・はみな一筋縄ではいかない奇人変人ばかり。加えてゴーストライター?が日々脚本を書きかえるというのだ。

独断専行のマロリーの捜査は、断片が積み重なって捜査が進むのではなく、断片の並列で進むので全貌がなかなかつかめない。ライカーだけでなく読み手もイラつかせるマロリー・・・

劇場関係者の複雑な人間模様が明らかになるラストは圧巻!途中のイライラが一挙に解消され半端ない爽快感。さすがキャロル・オコンネル!

少し角の取れたマロリーが垣間見えるシリーズ第十一作でした。

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