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ゆえに、警官は見護る [book] [日明恩]

sample1.jpg日明恩/双葉社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾

前作で被弾、発砲したことで刑事課から留置管理課へ左遷?になった武本正純、そんな新宿署に酔った勢いで暴行傷害事件を起こした男、柏木が連行された。

港区で積んだタイヤの中に立たされ、火を放たれた焼死体が見つかる。続いて新宿区でも同様の事件が起きる。当初は別の事件として扱われていたが、第三の事件が発生するにいたり、新宿署に合同特別捜査本部が設けられる。

そこに応援として潮崎警視、財務省捜査官の宇佐美巡査部長、紅一点、本庁一課の正木星里花が応援として配属になる。星里花にはもうひとつの任務、潮崎、宇佐美の動向監視があった。

一方、武本は柏木の表情、同行、言動をつぶさに観察するうちに違和感を感じ、本来はあってはならないことだが、休日を利用して聞き込みに出かける。

ふたつの物語が交互に語られ、武本が潮崎に相談したことから潮崎のお節介が始まり、事件の新しい側面が見えてくる。以前のような武本、潮崎のデコボココンビとはならないが、潮崎の一方的なコンビ再結成が実現する!

奇人変人の潮崎、宇佐美に感化されながら動向管理を意図的に怠ってしまう星里花も加わった単独捜査が進む。

ルールを逸脱した潮崎らの捜査が事件解決に一石を投じる件、武本が事情聴取を任される件はテレビドラマ!?

いつも通りの丁寧な筆の運びだが、結末はもう少し捻りがほしかった。

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