用心棒 [book]

デイヴィッド・ゴードン/早川書房/お薦め度 ★★★★

犯罪小説！？

ストリップクラブの用心棒、ジョー、愛読書のドストエフスキーを読んでいる最中にお声がかかり、泥酔したアメフト選手を軽くいなしてしまう。

ジョーの経歴はというと、不遇な幼少期とつぜん開けた前途。ハーバード大。ふたたびの転落。放校処分。軍隊。特殊部隊の訓練生。１０年以上世界を各地で極秘任務。ひそかに強制送還・・・まるでジェット・コースター！？

ある晩、ストリップクラブにFBIのガサ入れが・・・ジョーもしょっ引かれ留置場へ。そこで顔なじみの中国系マフィアからヤマに誘われる。

またまたジェットコースターの始まり。武装強盗のプロと組んで、ジョーは運転手役、武器強奪を図るものの予定外のFBI捜査官、ドナ、キーウーマン、の出現で計画が狂ってしまう。武器と負傷者を抱え、逃げまどうはめに・・・

難局を脱したジョーに次なるヤマが・・・１００万ドルの価値のある香水？の強奪。それらに絡むテロリスト！？何なの？

犯罪小説、ノワール、ではあるが、犯罪者とは思えないあっけらかんとしたジョーの振る舞い、正義感の強いいい人、を応援している自分がいる。破天荒な？犯罪小説！？