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星夜航行(上) [book] [飯嶋和一]

sample1.jpg飯嶋和一/新潮社/お薦め度 ★★★★

上・下巻1100頁の超大作

永禄六年(1563年)一向宗乱にて、沢瀬甚五郎の祖父、父は家康に反旗をひるがえした。謀反人の小倅を小姓衆に取り立てた家康の嫡男三郎信康、その主君が家康への謀反?で自刃させられ、小姓頭の石川修理亮が追い腹をめした。甚五郎は出奔、永い旅が始まる・・・

傑出した才覚、剣術、騎馬術、鉄砲術・・・をもつ甚五郎が堺の豪商、菜屋助佐衛門に巡りあうことが、海商人として生きることを決意させる。堺、薩摩、博多、長崎、対馬で見聞したことが、秀吉のこれからの世を読み解かせる力になっていく。

本能寺の変により時代は信長から秀吉へ。天下を平定した秀吉の次なるターゲットは明国、朝鮮出兵、文禄・慶長の役(下巻)、は通過点であった。小西行長をはじめとする武将たちだけでなく農民、漁民・・・すべての民を巻き込んだ「愚行」が始まる。

海商人の甚五郎も同様に愚行に巻き込まれていく。やむにやまれず朝鮮への兵站を引き受け、漢城に海路向かう甚五郎、しかし、制海権はすでに朝鮮に握られており、役目を果たすことが出来ず、ルソンに逃げつく。

文禄の役を中心舞台にすえた超大作、下巻へと続く・・・

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