狩りの風よ吹け [book] [スティーヴ・ハミルトン]
スティーヴ・ハミルトン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
シリーズ第三弾
マイナーでバッテリーを組みメジャーを目指したランディーが30年ぶりにアレックスのもとを訪れる。30年間音信不通だった男の頼みごとは、1試合だけメジャーに昇格した時の恋人、マリア探しの手助けをしてほしい、と。
偶然の成り行きで私立探偵になった人のいいアレックスは頼みことに付き合うはめに。デトロイトへ向かう間の野球談義がいい。
行き当たりばったりの捜索に力を貸す、今回は骨折で動けないためベッドでPC片手に、リーアン。マリアの実家を突き止めたまではよかったが、マリアの弟らに監禁される。マリアの母親、過って占い師、の見立て?で解放されふたり。
ここで捜索は終わりにしようと別れるふたり、空港へ向かったはずのランディーが撃たれ病院に担ぎ込まれるに至り、単身マリア探しを再開するアレックス。
ランディーの素性、詐欺師、が明らかになる件から物語は二転三転、魔性?の女に翻弄される男の悲哀が生む結末とは!?
本シリーズの特徴は「偶然の成り行きで探偵になった」ことからお金をもらっての依頼ではなく、アレックス個人の事情がらみだということ。前作は自責の念から、本書は旧友から頼みごと・・・
シリーズ三作が一番出来がいいだ。四作目の邦訳が待たれます。早川書房さん頑張ってください!
2016-12-05 09:13
nice!(2)
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