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アルファベット・ハウス [book] [ユッシ・エーズラ・オールスン]

sample5.jpgユッシ・エーズラ・オールスン/早川書房/お薦め度 ★★★★

デビュー作

「特捜部Q」のヒットにより日の目を見たデビュー作。

イギリス軍パイロット、ブライアンとジェイムズ、ドイツ上空を偵察飛行中に撃墜され、かろうじて脱出に成功、命だけは助かる。雪原でドイツ兵の追撃を受け、運よく通りかかった病院列車に飛び乗る。

列車から飛び降りる機会を逃し、親衛隊将校になりすまし、ベッドにもぐり込んだふたり。そこは高級将校だけが収容される精神病棟、アルファベット・ハウスだった。

ドイツ語のわからないふたりはただただ精神を病んだ将校を演じるしか生き伸びる道はなかった。繰り返される電撃治療と薬物投与で次第に病んでいくふたり・・・

そんな中、アルファベット・ハウスで同じように病人になりすます四人組、軍のお宝を盗んだ、と遭遇、病んで行くなかで彼らの悪行を見聞きしてしまう。

脱出に成功するブライアン、ジェイムズもつれて行きたかったがそのチャンスはなかった。

28年後、ブライアンはミュンヘン・オリンピックにかこつけドイツに渡る。そこで名前を変え裕福な暮らしをする四人組に遭遇する。

見捨てたブライアン・・・見捨てられたジェイムズ・・・ふたりの感情が爆発するラストは哀しぎる!?


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