出口のない農場 [book] [~'23海外編]
サイモン・ベケット/早川書房/お薦め度 ★★★★☆
心理スリラー!?
血のついた助手席、車を乗り捨て、ヒッチハイク。たどり着いた先はフランスの田舎の農場。柵を乗り超え中に入ったところで罠に捕まるショーン。いつしか気を失い、目覚めたところは屋根裏部屋・・・
過去<イギリス>と現在<フランス>が交互に、イギリスから逃げてきた?理由と農場で起こるこれから、が語られる。
ショーンの怪我を介抱するマティルダ、一家は妹のグレートヒェン、父親のアルノー。父親はショーンを敵対視、すぐにでも農場から出ていくように警告するが、マティルダがショーンを擁護する。この一家に隠された何かがあることを暗示させながら物語は展開する。
徐々に明らかになるショーンの過去と<出口のない農場>の秘密。心理的なスリラーが頁をめくらせる。結末はちょっと悲しすぎるが、エピローグで救われる。
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