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美女 [book] [連城三紀彦]

sample1.jpg連城三紀彦/集英社/お薦め度 ★★★★

八編収録の短篇集

熱烈な連城ファンの伊坂幸太郎は「・・・短編集『美女』は高度に実験的な作品が並び、特に『喜劇女優』はその極北(頂点)です」と書いている。

全編を通じて男と女の憎愛劇、「戻り川心中」、「夕萩心中」、「宵待草夜情」のように哀切なレトロ浪漫と連城マジックというわけではないので読了感がイマイチかも!?

スッキリ騙してほしかったというのが本音・・・

中でも表題の「美女」は離婚話、姉のものをなんでも欲しがる妹、姉の夫との一夜の不倫、離婚話に立ち会う姉妹と飲み屋の女将・・・なかなかしゃれた話。

伊坂幸太郎絶賛の「喜劇役者」。雄一を含めた七人のドラマ。登場人物のひとりひとりが変質?して七→六→五・・・と人が消えていくドラマ。確かに実験的な仕掛けてなっているがちょっと面倒くさい感あり。スッキリ騙してよ、となってしまうかも!?

作者の短編集としては少々趣を異にする一冊。


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