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恋文 [book] [連城三紀彦]

sample1.jpg連城三紀彦/新潮社/お薦め度 ★★★★★

1984年の直木賞受賞作

五編収録の短篇集。恋愛小説の名手、連城三紀彦の珠玉の一冊。

表題の「恋文」は、結婚10年目にして夫に家出をされた年上の妻。男として負い目のある余命いくばくもない女の看病をするために・・・結婚したいから別れてくれと突拍子もない夫の申し入れを承諾する妻。不思議なプロットだが、読んだ後に残る温かさは何だろう!?

「紅き唇」義母と一年間暮らす男、「十三年目の子守唄」泣ける物語。「ピエロ」髪結いの亭主の話。「私の叔父さん」恋愛小説の名手の極み。

うまい、心にしみる、じんわりいい気持ち、せつない・・・天才としかいいようのない描写、手にしないと後悔しますよ!


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