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偽証裁判 [book] [アン・ペリー]

sample1.jpgアン・ペリー/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

シリーズ第四弾

看護婦のへスター、今回の仕事はエディンバラの名家の女主人、メアリ、心臓の持病をもつ、の付き添い。仕事の内容は至って簡単、旅のお相手と薬を飲ませることだった。

車内でメアリと心を通わせ、話が弾んでいく。時間通り薬を飲ませ、就寝。翌朝、ロンドンに着く前、メアリは冷たくなっていた。

事情聴取の後、へスターは友人のキャランドラを訪ねる。そこで自分の鞄にメアリの黒真珠ブローチ、この旅には持ってこなかったと聞いた、を見つけ、モンク、私立探偵、とラスボーン、弁護士に助け求めに行くが、時すでに遅し、へスターは逮捕される。

検視の結果メアリの死因は毒殺、殺人罪も加わり収監、エディンバラで裁判にかけられる。

ファラリン家は印刷業を営む、長男は公訴官、長女の夫と次女の夫が会社経営に携わり、独身の次男は経理を担当している。三夫婦と独身男、それに叔父が同居する大家族。

新犯人を見つけ出すべくモンクはエディンバラへ。検察側の関係者として一家に入り込み調査を行うが、決定的な証拠を見つけ出すことが出来ないまま裁判が始まる。

法廷戦術、次女をめぐる長女の夫vs次女の夫、次男の使い込み、・・・一家のみんなが犯人に思えるがなかなか明らかにならい真実。頁をめくる手が止まらない。前作同様大満足の一冊!


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