死刑囚 [book] [A・ルースルンド&B・ヘルストレム]
A・ルースルンド&B・ヘルストレム/ランダムハウス/お薦め度 ★★★★
「制裁」、「ボックス21」(次回紹介予定)に続く第三弾
フィンランド、トゥルクからストックホルムへの帰路、フェリーなかで傷害事件を起し、逮捕されるたジョン。捜査はストックホルム市警のグレース警部らが担当、調べが進むうちに、6年前にアメリカの刑務所で死亡した死刑囚だったことが明らかになる。
なぜ、死亡した死刑囚がストックホルムにいるのか?
事件に大きくかかわる死刑囚監房の看守長、エリックセン。すんなり明らかになる逃走計画・・・通常のミステリーと違い謎解きに時間をかけない展開。
政治的な取引により、ロシア経由の密入国だったので、ロシアへの強制送還となり、直ちにアメリカへ引き渡たされるジョン。
死刑の存在しないスウェーデン、死刑の存在するオハイオ州。スウェーデン、オハイオ州、それぞれの視点、論理、人が人を裁く、目には目、がずしりと重く語られるが、著者の提示した驚きの結末というより皮肉な結末はすごい!!!
相変わらずミステリーらしくないミステリーだ。
タグ:北欧ミステリー
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