古書店主 [book] [~'23海外編]
マーク・プライヤー/早川書房/お薦め度 ★★★★
デビュー作
古書店主と言えば、ジョン・ダニングのクリフ・シリーズ、最近では三上延のビブリア古書堂・シリーズなど古今東西を問わずミステリーのテーマであることは間違いない。
本書の主人公は駐仏アメリカ大使館外交保安部長、ヒューゴー。馴染みのブキニスト、古書露天商、のマックから二冊の古書を買うのだが、店主のマックは何者かに船で連れ去られてしまう。パリ警察は事件性が薄いとして取り合わない。
業を煮やしたヒューゴーは店主の行方を長期休暇を利用して探すことに・・・
友人の元CIA局員のトムの協力を得、店主が過ってナチ・ハンターだったことがわかったり。ジャーナリスト、クラウディア、と懇ろになり、彼女の父親がキーパーソンのひとりだったりと結構都合のいい展開。
マックに続きブキニストが次々に死体で見つかる。古書がらみかと思いきや、麻薬が絡んで二転三転。終盤は結構愉しめる!?
デビュー作に続き既にシリーズ化されているようなので、次作からは本書のようなご都合主義が消えていることを期待したい。
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