最後の証人 [book] [柚月裕子]
柚月裕子/宝島社/お薦め度 ★★★★
ヤメ検・佐方貞人
「検事の本懐」に続く一作。5年前に検察官を辞め、弁護士になった佐方貞人。12年ぶりに訪れる街で起こった事件、痴情のもつれによる殺人事件、の弁護を引き受ける。
状況証拠は被告人が犯人であることを示している。しかし、腑に落ちない部分を埋めあわせていくと被告人の無実に結び付く。法廷での勝利を勝ち取るには事件の鍵を握る証人の出廷がなければならない。
泣かせる台詞、「誰でも過ちは犯す。しかし、一度なら過ちだが、二度は違う。二度めに犯した過ちはその人間の生き方だ」、もあり、ミスリードを誘う構成もうまいが、前作同様2時間ドラマ的な進行、会話がちょっと鼻につく。
法廷ミステリーではなく、悲しき復讐劇として読んだ方がいいだろう!?
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