遮断地区 [book] [ミネット・ウォルターズ]
ミネット・ウォルターズ/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆
ジェフリー・ディーヴァー!?
ジェットコースター・クライシス・ノベル。本当にミネット・ウォルターズ?と疑いたくなる一冊。
治安の悪い低所得者団地、そこに越してきた小児性愛者親子、ふたりを排除しようとする抗議デモ、それに便乗し、火焔瓶を用意する悪ガキたち・・・バリケードを張り、警察が入れないようにした大暴動が勃発する。
そのきっかけは10歳の少女の失踪事件。悪意に満ちたおしゃべりが噂を呼び、小児性愛者排除に向かわせた。
暴動と失踪事件の行き着く先は?
三人の主人公、デモの首謀者である妊婦、ムショ帰りの夫、女医、が暴動のさなか孤軍奮闘するさまは見事。ウォルターズの作品のなかでこんな読了感のすがすがしいものは初めてでは・・・
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