夜は終わらない [book] [ジョージ・P・ペレケーノス]
ジョージ・P・ペレケーノス/早川書房/お薦め度 ★★★★
単なる警察小説にあらず!
ワシントン市警の巡査部長・ラモーンの息子の友人・Asaが死体で発見される。
20年前に起きた<回文殺人事件>と酷似していた。当時の被害者はOtto、Ava、Eve。
偶然にも20年前の事件現場にいた、ラモーン、警官のホリデー、刑事部長のクックの人生が交錯することになる。
物語の中心として描かれているのはラモーンの家族愛、単なる警察小説にあらずとはこのこと。
少年の死体を発見したホリデーはクックとタッグを組み事件にのめり込んでいく。ホリデーをかき立てるものはラモーンとの警官時代の確執、クックの場合は迷宮入り事件の容疑者に対する執着心だった。
淡々とした展開がお気に召さない読者もいるかもしれませんが、結末には納得されるはず。結末があって本書を書き始めたと言ってもいいかもしれません。ぜひ一読あれ。
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