死を騙る男 [book] [~'23海外編]
インガー・アッシュ・ウルフ/東京創元社/お薦め度 ★★★★
趣を異にする警察小説
主人公・ヘイゼル、警部補の署長代理、61歳、母は元町長。近い将来統合をされるであろう小さな町の警察署。
そんな静かな町に起こる猟奇的殺人事件、末期がんを患う老女が喉をかき切られた上に血液を抜かれ発見される。
捜査の進展とともに連続殺人事件の様相を呈してくる。カナダ全土にまたがる・・・
小さな町の警察署には手に余る事件のように思えたが、応援をもらいながら捜査にあたるヘイゼル。
遂に犯人の居場所を突き止め対決することに。そこにはどんな結末が待っているのか?
ヘイゼルの人間臭さ、背中の痛みを和らげるウィスキー、別れた元夫に対する未練、部下からの造反・・・があいまった趣を異にする警察小説。
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