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家蠅とカナリア [book] [ヘレン・マクロイ]

sample8.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★★

ベイジン・ウィリング博士シリーズ

1942年刊行の傑作、邦訳は2002年

クラシックなプロット。公演初日、舞台で起こる殺人事件、死体に近づくことができたのは三名、主演女優、外科医役、警官役の男優。

周辺で起こる不可解な出来事、刃物研磨店に押し入り何も盗らず鳥かごからカナリアを放つ夜盗、劇中で使われるメスの紛失、黒装束に身を包んだ人影が落とす台本、事件に居合わすベイジン・・・お膳だては完璧。

丹念な人物描写、人間関係、謎解き・・・十分に愉しめるヘレン・マクロイの初期の傑作です。


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