弐藤水流/光文社/お薦め度 ★★★★
弐藤水流(にとう・みずる)、デビュー作
ふたつの物語が交錯する。昭和25年から昭和38年、ひょんなことから映画スターにスカウトされる青年の歪んだ生い立ち、顔切り魔事件、自転車事故・・・もうひとつは平成2年、猟奇的連続殺人事件。
前半はミステリー要素たっぷりな展開、後半は昭和の事件が平成の事件を引き起こすホラー仕立て、なんともサービス精神に溢れた作品。
「リビドヲ」とは、青年が書き残したシナリオの題名。邪悪な性欲を放出することで殺人を行うこと。殺人の凶器を意味する。
昨年、結構評価の高かった作品、次作に期待したい・・・
2010-02-12 09:24
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