魂よ眠れ [book] [ジョージ・P・ペレケーノス]
ジョージ・P・ペレケーノス/早川書房/お薦め度★★★★
ロサンゼルス・タイムズ・アワード 最優秀ミステリ/スリラー賞受賞作
デレク・ストレンジ・シリーズ第三弾。
前作「終わりなき孤独」でも、淡々と、日常生活を送る、探偵の様が、著者独特の語り口で、語り継がれる。確かにハードボイルドなのだが、ハードボイルドが全面に出るのではなく、デレクやそれを取り巻く、相棒のテリー、妻のジャニーン、息子のライオネルらの人間関係が縦糸にあり、それに探偵稼業が絡む、そんな物語・・・
ギャングのボス、死刑確定が濃厚、の依頼で証人を探すデレク。同じく証人をつけまわすストリート・ギャング。調べを進めるうちにストリート・ギャングの抗争に巻き込まれるデレク。結果として、ひとりでその暴力に立ち向かうことになる。
舞台は、ニューヨークでもなく、シカゴでもなく、ボストンでもなく、ワシントンDC。大いに物語に関係するのだが、わたしの手元にはワシントンDCの地図がない!残念!
コメント 0