その少年は語れない [book] [ベン・H・ウィンタース]
ベン・H・ウィンタース/早川書房/お薦め度 ★★★★
リーガル・スリラー
落下事故で病院に運ばれた少年ウェス、緊急手術が施されたが、術後ウェスは”QUIET BOY”になってしまった。弁護士のシェンクは母親に取り入り、医療ミスで病院側を訴える仕事を得る。
11年後、ウェスの父親が殺人事件の容疑者として起訴され、ウェスの母親のたっての頼みで弁護を引き受けるシェンクには刑事弁護の経験がなかった。
二つの物語が並行して語られる。
医療ミスの裁判は困難を極める。シェンクの妻の残した遺産にも手をつけなければならないほどだった。手術ミスを証明するための切り札は医師ではなく、大学講師のビレッジに委ねられた。
刑事事件の調査員をシェンクの息子ルーベンが一手に引き受け、調査を進める。
ふたつの事件に関連する人物は、ビレッジ。裁判の専門家証人であり殺人事件の被害者と、オカルト三人組、シェンクを脅したり、ビレッジを仲間に引き入れる、だ。
ウィンタース的なリーガル・スリラーに仕立てようとしていることは理解できるが、オカルト三人組の出現が物語を台無しにしてしまったようだ!?
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