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あきない世傳 金と銀13 [book] [高田郁]

sample1.jpg高田郁/角川春樹事務所/お薦め度 ★★★★

シリーズ第十三弾にして完結編

まずは吉原での衣装競べ、ライバルたちの豪華絢爛な衣装、そのなかでも音羽屋のきらびかさは贅を尽くしている。最後のランウェイは芸者の歌扇、歌扇らしくあるための衣装は観客の度肝抜く・・・しかし、二票差で音羽屋に軍配があがる。

幸にとって勝敗は二の次だった。江戸本店で頃合いの品から贅を尽くした品まで扱うことの限界を感じ、手ごろな呉服と太物を店先現銀売りする本店と選りすぐりの呉服を屋敷売りする新店に分けることを決意する。

新店開業に伴うまさかの裏ぎり、災禍・・・どう乗り越えていけるのか。

マーケティング的にいうと、百貨店、本店、の限界を知り、術無い思いをすることなしに買い物を楽しんでもらえるセレクトショップ、本店と新店の棲み分け、へ。田原町全体でワンストップショッピングを楽しめるモール構想、商いの大海へ漕ぎだす幸の姿が清々しい。


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